「イジメ、ダメ絶対」「イジメ、かっこ悪い」。これらの言葉に深く同意しながらも、このままではイジメなんて無くならないと感じている人も多いはず。なにかもっと革新的な手を取らないと……。

では、今回アメリカのある都市で施行された、親も巻き込んだ法律はどうだろう? 子供がイジメを行ったら、親が責任を取り、勾留されたり罰金を払うことになるというのである。

・子供がイジメを行うと、親が罰を受ける?

2017年10月1日、米ニューヨーク州ノーストナワンダにある町で、イジメに関する新たな法律が施行された。イジメを行った子供の親に、15日以下の勾留もしくは250ドル(日本円で約2万8000円)以下の罰金が科されることになったのだ。

本件を報じた米クリスチャン・サイエンス・モニター紙によると、これは子供間のイジメや暴力を問題視し、警察や学校の指導に従う親を対象にしたものではないとのこと。

警察も頭を悩ませてきた、自分の子供が起こしたことでも「私には関係ない」と問題を放置し続ける親に対してなのだ。

・警察「イジメの抑止力になっている」

これは、数年前にウィスコンシン州の町村で採用された法律を参考にしたもの。モデルとなったウィスコンシン州の村の警察は、この法律が採用されて以来、イジメを行った子供の親に数回警告を発しただけで、実際に罰金を科したことはないそう。だが「罰せられるかもしれない」という危機感からか、親たちの態度は変わったと感じていると語る。

「イジメの抑止力になっています。みんな “刑務所にも行きたくないし、罰金だって払いたくない。だからもっと子供に注意を払わないと” と思いますからね」

・「たしかに親の務め」「さらに問題を招くのでは」など賛否の声

この法律に対して、住民からは「子供を思い通りにコントロールすることなんて出来ないと主張する人もいるけれど、それでも責任を取るのが親の務め」と賛成の声が挙がっているようだ。

しかしネット上では「イジメを行う子供が、家庭で虐げられている場合も多い。親に罰を与えると、その子供がより虐げられることになりそう」「親に迷惑をかけるために、あえてイジメを行う子供も出てくるのでは」といった批判意見も見受けられる。

また地域でも「すでに問題がある家が、さらに問題を抱えることになる」などの批判も寄せられているというが、警察は「私たちは各家庭の子供の育て方に口出しをする訳ではない。ただ人々に自分の子供を育て、子供の人生に関わってほしいだけ」と話しているのだった。

『NY Daily News』によると、この法律は、90日の間に夜会外出禁止令を破ったり、公共の場でイジメ、飲酒などを2回以上行った18歳以下の未成年の親に適用されるとのことだ。

参照元:The Christian Science MonitorNY Daily NewsReddit(英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.