突然だが、皆さん! 中国料理と聞いてどんなものを思い出すだろうか? 餃子? 麻婆豆腐? チンジャオロースー? ……だけじゃないのが中国!! 長~いお付き合いがありながら、中国には日本人にあまり知られていない激ウマ料理が、まだまだ山のように存在するのだ!

ということで、沢井メグがそんな中国料理を粛々と紹介するコーナー『現地日本人にも超絶愛されているのに、なぜかイマイチ日本でメジャーでない中国料理』を始めたい。第1回は「地三鮮(ディーサンシエン)」。いや、これね、中国で出会ったとき、衝撃的に美味しかったんですよ! なんで日本であまり見ないんだろう?

・「地三鮮(ディーサンシエン)」とは

まず、地三鮮とは! 中国・東北地方の家庭料理だ。素揚げしたナス、ジャガイモに、ピーマンを合流させ、醤油と砂糖で甘辛く味付けした料理である。片栗粉でコーティングされているため冷めにくく、寒い日でも、箸を通せばフワっと湯気が立つ。さすが寒冷地の料理である。

食べてみると、ナスがトロッ、ジャガイモはハフハフ、そこにシャキっとしたピーマン……。質素な食材なのに、激ウマ!! 中国でも「百吃不厭(何度食べても飽きない)」と言われている。そう、肉が入ってないのにメインを張れるというお財布にも優しいスーパー家庭料理なのだ!

日本でも食べたいけど、なかなか扱ってるお店がない。ならば作ってしまえ!

・地三鮮の作り方

【材料】2人分

ナス:2本
ジャガイモ:2個
ピーマン:3~4個
ニンニク:3かけくらい(多め)
ショウガ:1かけ(なくてもいい)
サラダ油:大さじ1
醤油:小さじ2.5
砂糖:小さじ2
水溶き片栗粉:適量

【作り方】
1.野菜を乱切り、ニンニク&ショウガはみじん切りに。ナスは5分ほど水にさらしてからザルにとり、水気をふいておく

2.ビニール袋に、ナス、ジャガイモ、サラダ油を入れ、よくなじませる

3.ナスとジャガイモをオーブンでこんがりするまで焼く。目安は170度で8分程度ほど、時間は機種によって調整しよう!

4.フライパンに油(分量外)をしき、ニンニクを入れてから火を入れる。香りが立ってきたら、ショウガ、ピーマンを投入

5.ピーマンの色が鮮やかになってきたら、3のナス&ジャガイモを合流! 軽く混ぜて、醤油と砂糖を回し入れる

6.最後に水溶き片栗粉を。火を切って予熱 or 極弱火でトロミがつくのを待って完成!

・何度食べても美味しいです

本来なら、ナスとジャガイモは素揚げするのだが、試行錯誤の結果、オーブン焼きで十分と判明。油の処理もしなくていいし、焼いている間に他のことができるので、効率もアップなのだ。

さて、お味はというと……ハァァァァ、何度食べても美味しいわ地三鮮! ナチュラルに百吃不厭! 肉を入れなくても満足感たっぷりだし、手間がかからないのに、「ちゃんと作った感」が出るのがいい。甘辛&トロミが白飯との相性も最高ですわ! 

なお、この作り方は、私・沢井が中国で食べたものを勝手に再現したものであり、もしかしたらあなたの知ってる地三鮮とは少し違うかもしれない。……好了啦~反正差不多吧!(まぁだいたい同じやろうし、ええがな) 

適当にアレンジして好みの味にしてもらえれば、これ幸い。私は、日本にいながら中国風味を味わえたら、それだけでまぁまぁ幸せだ。そして、それを誰かと共有できたなら、これ以上の幸せはあと5~6個くらいしかない。それではまた次回まで! 再見、88~!! 

Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼地三鮮! ディーサンシエン!!

▼しつこいようだが、ホント不思議なのだ


▼ナスはトロトロ、ジャガイモほくほく!

▼ピーマンはしゃっきり! テカってるのは油じゃなくて、片栗粉だよ!

▼懐かしい人も、そうでない人も作ってみてね! ほな再見!!