仕事したくない仕事したくない仕事したくない。今日も今日とて、そんな言葉が頭の中をグ〜ルグル回る。だが、それでもちゃんと仕事してしまうのが社会人。8時間キッチリ働いた後に残業もこなしちゃうのよね……って、ちょっと待って!

なんと、このたび行われたある調査で、「オフィス職の人がちゃんと働いているのは、8時間のうち2時間53分だけ」という結果が出たのだ。そんなに短いのか!?

・「休憩なしで仕事を続けるのは無理!」

この調査は、英企業『vouchercloud』が、フルタイムのオフィス職につく男女1989人を対象に行ったものだ。「8時間の就業中ずっと、バリバリ仕事ができているか?」という質問に対して、「いいえ」と答えた人は79%にものぼったそう。

まあ、この結果は簡単に予想がつく。だってずーっと仕事ばかりし続けるのは、ムリムリ。適度な休憩を挟まないと、逆に効率が悪いはず。その証拠に、「仕事にずっと専念することができるか?」との質問に対して、65%が「いいえ」と回答。内54%が「時々休憩するからこそ、仕事に集中できる」とも述べている。

……と言っても、次の回答結果にはちょっと驚きだ。「1日に何時間、バリバリと仕事ができているか?」という質問に対する答えが、平均2時間53分だったのだ! 短すぎないか!?

・みんなが罪悪感を感じる「サボり行為」トップ10

8時間労働のうち、約3時間はバリバリお仕事。なら残りの5時間は職場で何をやっているのか? それは次の質問「仕事以外の行為で、罪悪感を感じるのはどれか?」に寄せられた回答トップ10を見ると、よーく分かる。

ちなみに()内は「回答者の割合」と「その行為に当てられる平均時間」となっている。

第1位:SNSのチェック(47% / 44分)
第2位:ネットニュースのチェック(45% / 1時間5分)
第3位:同僚との世間話(38% / 40分)
第4位:温かい飲み物を入れる(31% / 17分)
第5位:タバコ休憩(28% / 23分)
第6位:メールやメッセージのやり取り(27% / 14分)
第7位:お菓子休憩(25% / 8分)
第8位:料理(24% / 7分)
第9位:個人的な電話(24% / 18分)
第10位:転職先を探す(19% / 26分)

この結果には、調査を行った担当者も驚いているもよう。「今の時代、仕事の気が散るようなことがたくさん存在する」と説明しながら、「ここまで簡単に、現代人が仕事への集中が妨げられやすいとは予想していなかった」「定期的な休憩は必要だが、個人的な電話や SNS のチェックはやり過ぎ」と述べている。

・なぜネットを見続けてしまうのか?

今回のトップテンでは、1位と2位が SNS とウェブニュースのチェックとなっている。なぜ私たちは仕事に集中できずに、こんなにも長時間ネットの世界に逃げこんでしまうのか? その理由は、人間の本能にあるとの指摘もあがっている。

心理学者カロリーナ・ビートンさんによると、かつて人類にとって「新しい情報」は、生きていく上で重要なものだったそう。身の安全、食料、天候、捕食者をどう避けるか……など。一方の現代社会では、最新情報を知らなくても生きていける。天気が分からなくても、命を落とすことはほとんどない。

しかし、「新しい情報」を求める本能は、私たちの中で生き続けているとのこと。だから毎日同じことを繰り返す仕事よりも、ひっきりなしに新しい情報が流れてくる SNS を本能は追ってしまうという訳である。

・「仕事で成功したければ SNS をヤメた方が良い」?

また、米ジョージタウン大学のカル・ニューポート准教授も、「仕事で成功したければ SNS をヤメた方が良い」と次のように主張している。

「難しい仕事に没頭できる集中力はとても貴重だ。しかしユーザーが依存するように設計されている SNS は、その人が持つ集中力を弱めてしまう。少しでも退屈だと思うと、脳が SNS の手軽な刺激を求めてしまうからだ。一度この癖が身についてしまうと、脳が1つのことに長く集中できないようになってしまう」

前述のビートンさんも「仕事は刺激的ではないかもしれない。でもそこで辛抱しなくては、働き者の人や機械に仕事を取られてしまう恐れがある」と警告しているのだった。

参照元:vouchercloudThe Independent(英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.