スタバにマック、GAPにユニクロ、セブンにローソン……街を歩けば目に飛び込んでくるブランドのロゴの数々。いや、街だけでなく、ネットや雑誌、家の中でも、気付けばそこには何かしらのロゴが。

こんなにロゴに囲まれているなら、もう目をつぶっていてもロゴを正確に描けちゃいそう……ということで、今回ある団体が実験に乗り出した。156人の男女に、スタバやIKEA、アップルなど有名ブランド10社のロゴを、何も見ずに描いてもらったのだ! さて、結果はどうなったのだろうか……?

様々なサインを手がける企業『Signs.com』が行ったこの実験。156人のアメリカ人男女を対象に、有名ブランド10社のロゴを己の記憶だけを頼りに描いてもらい、その結果をサイト上にまとめている。

ここでは、日本でもとくに有名な「アップル」「セブンイレブン」「スターバックス」「IKEA」「バーガーキング」の実験結果を見ていきたい。さて、あなたはこれらのロゴを何も見ずに描けるかな?

【アップル】

まずは、1番簡単そうなアップルからチェックしてみたい。『Signs.com』のサイトには、様々な人が描いたアップルのロゴがズラリ。赤に青、黒に虹色。軸がついていたり、葉がついていなかったり、まん丸だったり、かじられていたり……と個性豊かだ。

正しいアップルのロゴの主な特徴は、「灰色のリンゴ」「むかって右側がかじられている」「葉っぱがついている」などが挙げられる。だが、この通りに描けていたのはたった20%だけだったという。

他は……

リンゴがかじられていなかった:16%
左側がかじられていた:22%
葉っぱの描き忘れ:25%
軸をつけてしまった:31%

……なんて間違いや、リンゴのイメージに引きずられて赤色、もしくはかつてのアップルのロゴの色である黒、青、虹色に塗ってしまった人も多かったようだ。

【セブンイレブン】

お次は「セブンイレブン」。こちらもアップルと同じく、シンプルかつブランド名から形を連想することが出来るロゴだ。たしかこんな形であんな色……うーん、これは結構簡単かも。

……と思いきや、パーフェクトはたった1%! 156人中2人だけ。一体ナゼ!?

日本のネット上でも話題になったことがあるが、ロゴに描かれた「ELEVEN(イレブン)」の最後の「N」が小文字、「ELEVEn」が正解なのだ! こりゃあ、難しいよ。正解者はセブンイレブンの常連に違いないと思いきや、2人共「ほとんど利用しない」と答えているということだ。

また、上記の「n」は間違えたけれど、その他の部分は正しく描けたほぼパーフェクトは19%だった。

主な間違いは次の通りだ。

11が数字で描かれている:31%
7の下に「ELEVEN」の文字が隠れてしまった:56%

【スターバックス】

日本国内に1200店鋪以上も出店しているスターバックス。だが、どんなにたくさん店鋪があっても、なにも見ずにスタバのロゴを描くのは難しいだろう。

緑と白で、真ん中に女の人がいて……ううーん、これは難しい。結果も、ほぼパーフェクトはたったの6%だったそうだ。

スタバのロゴと言えば、何と言ってもマーメイド。90%もの人が、マーメイドを忘れずに描けていたそうだ。だが細部まで覚えている人は少なく……

マーメイドの尻尾を描き忘れた:55%
マーメイドの王冠を描き忘れた:45%
王冠の上に乗った星を描き忘れた:84%

……といったミスが目立ったようだ。

現在のロゴになったのは2011年とのこと。それ以前は緑、黒、白で描かれ「STARBUCKS COFFEE」と入っていた。31%もの人が、この古いタイプのロゴを描いてしまった

【IKEA】

アップルと負けず劣らずシンプルなのが、IKEAの青と黄色のあのロゴだ。本実験でも最も多い30%もの人がほぼパーフェクトで正しくロゴを描けていたという。

それでも「小文字で描いてしまった:12%」「色が間違っていた:14%」といったミスも見受けられた。

ちなみに IKEA のロゴの変遷はなかなか興味深い。『Signs.com』によると、現在のロゴになったのは1983年のこと。それ以前は、色の組み合わせが赤×白、黒×白の色だったり、形が雲のようにフワフワしていたりと、今のデザインとは大きく違っているのだ。

【バーガーキング】

「バーガーキング」のロゴは、赤で書かれた「BURGER KING」の文字を黄色いバンズで挟み、その周りを青い線でグルッと囲んだデザインだ。今回の実験でほぼ完璧に描けたのは18%

多くの人が、黄色いバンズ+赤文字のデザインは上手に描けていても、青い線で失敗してしまったもよう。正しくは、青い線は閉じておらず、アルファベットの C のように一部が開いている。だが……

線を閉じてしまった:9%
青い線を描き忘れた:21%

……といった失敗が見られたのだ。また「キング」から王冠をイメージしてしまった人もおり、21%が「ロゴに王冠を描いてしまった」とのこと。

──以上である!!

今回の実験では、馴染みのあるロゴでも、正しく描くことの難しさがよーく分かった。『Signs.com』は、人はロゴの色を覚えるのは得意だが、形や細かな部分はうろ覚えであることが多いと指摘している。

他にも「アディダス」「ドミノ・ピザ」「フット・ロッカー」「ウォルマート」「ターゲット」のロゴでも同様の実験が行われている。こちらの結果が気になる人は、ぜひ『Signs.com』のサイト「Branded in Memory」を覗いてみてね!

参照元:Branded in Memory(英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.