なぜなのか。なぜ人は無謀とも言える冒険をしてしまうのか。「命を守り、つなぐ」という生物としての基本にあえてそむく行為、そこに生産性はないだろう。しかし大きな悦びがある。それこそが人間と他の動物との大きな違いなのかもしれない。

ときに、尻の奥に直径7cmのコップが刺さった男性が発見された。

・尻から異物が発見される

尻に異物事案が発覚したのは2017年9月1日、午前2時頃のこと。中国広東省の病院に1人の患者が現れた。腹痛を訴えており、レントゲンを撮ったところ腸に異物が発見されたという。

その大きさは直径7cm、高さ8cm。形は円筒形。なんとガラスのコップが入っていたのだ。7cm と言えば 350ml のジュース缶よりさらに太い。そんなものがどうやって体内に入ったのだろうか。……入口は尻であった。 

・肛門から取り出すのは無理! 緊急手術へ

入口が尻なら、出口も尻。当初、医師は肛門から取り出そうとしたという。しかし、処置の最中にガラスが割れたりでもしたら大参事だ。結局、お腹を切って取り出すことに! 幸いにも腸内で出血等は起こっておらず、無事にコップは取り出された。

この件に関し、男性を担当した医師は、

「そういう嗜好がある人は、必ず十二分に気をつけてほしい。肛門組織はとても弱く複雑なのです」

と、頭ごなしに叱らない優しさを見せつつ、細心の注意を払うよう呼びかけている。下手をすれば命に関わる事故なのだ。

また、いわゆる「尻に何かが突き刺さる事故」は、一部の “第三者による悪意ある攻撃” をのぞき、自分で入れてしまうケースが大半であるそうだ。今回の 7cm グラス事件ではどうだったのだろう。男性は医師の問いに対し、沈黙を貫いたとのことである。

参照元:AppleDaily台湾ET Today(中国語)
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

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