よく駅で見かける「危なーいッ!!」のポスターをご存知だろうか? 写真を見れば一目瞭然だと思うが、寿司詰めを振り回したほろ酔いのサラリーマンが、フラフラとホームから落ちそうになっている、「プラットホーム事故0運動」の啓蒙ポスターだ。

なんでもホームで起こる人身傷害事故のうち、65.9%が酒に酔った客らしいのだが、ここで皆も冷静に考えてみて欲しい。「酒(アルコール)、ヤバくね?」と。「こんなに危険なドラッグ、他にあるのか?」と。「日本は酒に甘すぎない?」と。

ということで今回は、この酔っ払いを「酒」以外のドラッグに置き換えたポスターを独自に制作。あらためて酒のヤバさを感じ取っていただければ幸いである。

・ドラッグ事情通・ボブさん監修

ちなみに今回の企画は、各種ドラッグ事情に詳しい正義のドラッグ事情通・ボブ麻亜礼(まあれい)氏の監修のもと制作した。ボブさんのコメントと共に見て欲しい。

その1:酒(アルコール)

ボブ「まず、線路に落ちるくらいの酔っぱらいは、あんなに可愛らしくはねえよな。酒臭いし、昏睡してるし、近寄りたくないほど醜いもんだよ。1ゲロ2ゲロくらいは当たり前だし、自分が何をしているのかすら分かってないし、もちろん記憶も吹っ飛んでいる。こんな危険な飲み物、ほかにある? まさにキング・オブ・ドラッグよ

その2:覚醒剤(スピード)

ボブ「ダメ、絶対のやつな。とりあえず元気。なぜか異常に目がギンギンしてて、サイヤ人みたいにパワーがギュンギュンとみなぎっちゃってる。でも被害妄想もヤバイから、周りの乗客が全員サツに見えている。よって挙動不審の “危なーいッ!!” 人物になるけれど、酒みたいにフラフラと線路に落ちることはないだろうなぁ」

その3:大麻(マリファナ)

ボブ「まずな、キョーレツなバッドに入らない限りは、絶対に線路におちることはない。程よくキマっていても、そこまでフラフラしないもんよ。しかも、なぜか意識は「いつもより注意しなきゃ」って気になってるから、むしろ安全な気もするぞ。強いて言うなら、表情がだらしなくニヤニヤしちまうってことくらいかな」

その5:アヘン(オピウム)

ボブ「ラオスでアヘン吸ったことあるんだけども、オレ的には、そんなに良いもんじゃなかったなぁ。酒で悪酔いして、ダリィ〜……って感じになった。社会の教科書の「アヘン戦争」のイラストみたいに横たわっちゃうみたいな。動きたくねえ的な。ダル〜〜ッって感じの超スーパーダウナーだ。だから、線路にまでも歩けねえよ

その6:危険ドラッグ

ボブ「もう取り締まりも強化されてて、あんまり世間には出回ってない感もあるけれど、いちおう触れとくぞ。種類やモノにもよるけれど、危険ドラッグは最悪死ぬ。アルコールのオーバードーズ(飲み過ぎ)はゲロを吐くけど、危険ドラッグのオーバードーズは泡を吹いて昏睡状態になるだろう。なので、線路に落ちる前に死んでるよ

その4:マジックマッシュルーム

ボブ「かつて伊藤英明っていうバカ俳優がキノコ食って救急車で病院に運ばれるってクソみたいな事件があってだな、そのせいで非合法になっちまったといっても過言ではないんだけども、ちゃ〜んと知識を持って、節度をわきまえて摂取したら、そんな危険なことにはならねえよ。でも幻覚がスゴイから外には出るな。線路まで行けねえよ」

執筆:GO羽鳥
イラスト:マミヤ狂四郎
Photo:RocketNews24.