だ・け・ど、気になるっ♪ 先日、『ママレードボーイ』の実写映画化が発表されたのは当サイトでもお伝えしたとおり。「連載開始から25年……ついに実写化!」と大きな話題となったが、ちょっと待ったァァァァァッ!!

同作の実写化は、今回が初ではない。実は16年前に制作されていたのだ。そのビジュアルを見てみると……茶色い短髪であるはずの遊が黒髪ロン毛!? 光希のポニーテールも消えてショートカットじゃないか! とても言いにくいが、漫画のキャラに1ミリも似ていない。一体何が起こったというのか!? 詳細は以下のとおりだ。

・2001年に『ママレードボーイ』実写化されていた

2001年に『ママレードボーイ』を実写化したのは台湾だ。現地でのタイトルは「橘子醬男孩」。橘子醬がママレードで、男孩は男の子の意。まんまである。

インパクト大な松浦遊役にはケン・チュウ(朱孝天)。2000年代、台湾や中国大陸などで爆発的人気を誇ったアイドルグループ「F4」のメンバーだ。サラつやロン毛と、むっちりしたガタイの良さがトレードマークのイケメンさんである。

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そして、ヒロイン・小石川光希にはステラ・ホアン(黄湘怡)。彼女は「台湾の広末涼子」と呼ばれたシンガーソングライターだ。その異名に違わず、超絶悶絶キュート。当時のステラはホント可愛かったなぁぁぁぁぁ!

そんな台湾版『ママレードボーイ』も、おおむね原作の設定に沿ってに進むよう。主役2人もイケメンにキュートな女の子と、その点は申し分ないのだが……でも、なんで遊がロン毛なんや……。光希もなんでポニテにならんかったんや……。その理由は「2000年代の台湾だったから」だと考えられる。

・アイドル主演の「偶像劇」

日本で漫画やアニメが実写化される場合、いかに原作のキャラに似せるかが評価ポイントのひとつだろう。

しかし、2000年代の台湾でブームとなった「偶像劇」というジャンルは話が変わってくる。「偶像」とは「アイドル」の意味。若者に人気のイケメン美女が出演しているドラマをさすのだが、アイドルが出ていることが第一条件であり、原作漫画があっても、ビジュアルを寄せにはいかない。アイドルがナチュラルな感じでその人物を演じるのである。

台湾版『ママレードボーイ』も偶像劇として制作されたもの。だから! ケンはトレードマークのロン毛のまま遊に、ステラもありのままで光希となり、それが自然と受け入れられていたのではないだろうか。

・これはこれで見たい

それにしても、日本の漫画原作なのに、日本では知られていないし、30分×30話と台湾ドラマにしては話数も少ない同作。もしかして見えないチカラによって闇に葬られたんじゃ……と、心配になってしまったが、F4ファンに聞いてみたところ「良かったよー! 私的には花マル♪ 日本でもDVDボックス出てたよ☆彡」とのことだった。

たしかに「偶像劇」はアイドル推しではあるが、脚本がしっかり作られている作品も多い。私(沢井)も、『ろまんす五段活用』や『ハートに命中100%』もハマったなァ……!

台湾版『ママレードボーイ』、これはこれで見てみたい。2018年の実写映画公開にあわせて、Hulu や Netflix あたりで配信してほしいものだ。

執筆:沢井メグ
イラスト:稲葉翔子
Photo:Rocketnews24.

▼最近のケン・チュウ。髪の毛、短くなったね!
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▼ロン毛時代のケンさん

▼2000年代のステラ・ホアンは、マジで恋する5秒前な可愛さ!!!!! 現在は、芸能活動はほとんど行っておらず、ケーキ屋さんを経営しているそう


▼かわいいなぁ

▼台湾版『ママレードボーイ』、日本でも配信お願いします!