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言うまでもないことだが、「GO」は「行く」という意味である。ほとんどの人は、GOと聞くとそのように解釈するだろう。もしくは、当サイトの熱心な読者であれば、GO羽鳥のことを想像する人だっているかもしれない。

しかし……だ。私は違う。「GO」というと、餃子の王将(Gyouza_no_Ohsho)がどうしても頭に浮かんでくる。そんな私のような「餃子の王将」中毒者に向けた “あるあるネタ” を今回はお届けしたい。題して、「餃子の王将で100人前くらい餃子を食べたら気付くこと・やりがちなこと50連発」だ。

・私の「餃子の王将」キャリア

と、「あるある」に行く前に、まずは私の「餃子の王将」キャリアについて簡単に紹介しよう。「そんな個人的な話、どうでもええわ」という声は聞こえないものとして、具体的な数字を発表するから、心して聞いてくれ。

私が今まで1人で食べた「餃子の王将」の餃子の量は……少なく見積もっても500人前といったところだ。振り返ると、「あれ? そんなもん?」というのが正直な感想なのだが、ざっくり計算するとそうなる。

というのも、私は最低でも週に1度は餃子の王将に通うという生活をかれこれ10年以上続けているので、仮に1週間に餃子1人前しか食べないとしても1年で約50人前。10年で約500人前だ。

これを多いと感じるか少ないと感じるはか人それぞれだが、500人前も食べていると、さすがにビギナーの頃とは「餃子の王将」に対する見方が変わってくるもの。

そこで、「これは大体100人前くらい食ったら気付くかな」という項目をまとめたのが、本題のあるあるだ。お待たせした。それでは一気に50連発をドドンと行くぞ。GOGO!

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【餃子の王将で100人前くらい餃子を食べたら気付くこと・やりがちなこと50連発】

1. 『昔ながらのラー油』(辛いラー油)を用意している店舗のありがたさ
2. その味を1度知ってしまうと、卓上のノーマルなラー油に戻れなくなる
3. 全ての店舗で『昔ながらのラー油』が用意されているわけではないと知ったときのショック
4. 自宅から遠くても、『昔ながらのラー油』がある店舗をひいきにして通いがち
5. ダブルヘッダー(昼ごはんと晩ごはんを「餃子の王将」で済ますこと)という至高の贅沢
6. ダブルヘッダーをすると、同じ日の同じ店舗でも店員さんのメンツがガラリと変わっているため、一瞬「店を間違えた?」と思いがち
7. ダブルヘッダーのときこそ、普段食べないメニューにチャレンジしがち
8. ごま団子に添えてあるパセリの存在に疑問を持つ頃には、グランドメニューを全部制覇している
9. なので、店舗によって異なるオリジナルメニューを攻めがち
10. たまに、めちゃくちゃお得なセットメニューがある店舗を見つける

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11. 店舗によってセットメニュー等が違うのはもちろん、担当している店員さんによっても味が変わってくるのは常識
12. 「この人、腕いいな〜」っていう焼き場担当の店員さんの顔が、パッと思い浮かぶ
13. 持ち帰り用の小窓からチラッと店内を覗いたときに、腕のいい店員さんが餃子の焼き場を担当しているとそれだけでテンションが上がる
14. 腕のいい店員さんが焼いた餃子の絶妙なパリパリ感よ
15. 何なら、腕のいい店員さんのバイトシフトを読んで、「餃子の王将」に行く日を決める
16. 餃子が焼き上がったときに、「この餃子はこのテーブル」とパパっと振り分けられるかどうかで、店員さんの熟練度を推測
17. 王将用語が板についてるかどうかで、店員さんのバイト歴 or 社歴を推測
18. 新人の店員さんが王将用語で注文を通そうとすると、先輩らしき人から「それじゃ聞こえへん」的なダメ出しをされがち
19. 調理の腕だけでなく、オーダーの通し方も店員さんによって微妙に違う
20. 例えば、餃子1人前を「イーガーコーテル」と言う店員さんもいれば、「コーテルイー」のパターンもあり、「コーテルイーガー」もある

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21. 「イーガーコーテル」のような王将用語がある程度わかってくると、こちらから店員さんに王将用語を言いがち
22. 店員さん「ご注文は?」 → 私「リャンガーコーテルとソーハンで」
23. 「餃子の王将」を愛する同志と一緒に店に行くと、同志「俺はイーガーコーテルとエンザーキーとヤナギ」と乗っかりがち
24. 同志が何人かいると、そのテーブルだけ店の中で浮きがち
25. 同志が何人かいると、お互いに「俺は王将用語をこれだけ解読した」と自慢しがち
26. 「最初は全部中国語と思ってたよな?」と誰かが言うと、残りの全員「あるある」
27. 「エンザーキー」は、耳に残るという意味で最強のパワーワード説
28. 「ソーメン」は、王将用語の中で最も紛らわしい説
29. 「ヤナギ」は、どこか風流を感じさせる絶妙なネーミング説
30. ニュアンスが何となく伝わる王将用語「バリ」もまた良し

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31. 「それに比べて、テンハンとチュウドンは、どう考えてもマエケン(前田健太)的発想で名付けたやろ」と誰かがツッコみがち
32. 「イーナーホー」とか「リャンナーホー」という店員さんの声が何度も店内に響くと、同志の誰かが「料理が出て来るのがちょい遅くなるな」とドヤ顔で言いがち
33. すると、また別の誰かが「せやな、この卓の注文はカイカイでお願いしたいわ」と、さらなるドヤ顔で返しがち
34. ここまで王将トークが盛り上がると、「1人で来ればよかった」と後悔しがち
35. 餃子のタレの “酢と醤油とラー油のベストな割合” もまた、同志の間では議論の対象
36. 酢コショウを知っていると、それだけで尊敬される確率高し
37. そのうち同志の誰かが「両面焼きって知ってる?」と言いがち
38. 「知ってるって! じゃあお前、テンハンのアンダク知ってるか?」と、今度は裏メニューをどれだけ知ってるか自慢になりがち
39. 「じゃあお前、エンザーキーを持ち帰ると付け合せの野菜が『えびせん』になってるって知ってるか?」と、止まらないプチ知識自慢
40. ひと通り自慢が終わった後に落ち着くのは、エンザーキーに付いてくる粉(マジックパウダー)のウマさトーク

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41. 「マジックパウダーは、あらゆる調味料の頂点に位置する味である」ということに関しては、同志が全会一致で同意
42. マジックパウダーを持ち帰って他の料理にかけたことがある人が、その場に1人はいる
43. マジックパウダーについて激賞しまくった後、「こんなに病みつきになるなんて、中にコカインでも入ってるんちゃうか」は同志間での鉄板ジョーク(※編集部注:入ってません)
44. 黒いものを見たときの、「王将の換気扇みたいやな」という言い回しも鉄板
45. 「昔に比べて、最近の王将は換気扇がキレイになったわ〜」も鉄板
46. 関西出身の同志が、「関東の王将は雰囲気が違うねん」と言うのも鉄板
47. 餃子の王将のことを「京都王将」と言う同志は、大体関西人
48. 「ジャストサイズメニュー」の便利さを絶賛しまくる同志は、大体ぼっち
49. テンハンの甘酢ダレとクールーローを同時に頼む同志は、細かいことを気にしないタイプ
50. 「王将用語の意味が分からない」と誰かに言われたら、「分かるまで王将に通ったらいいやん♪」とムチャなこと言いがち

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——以上である。

いかがだっただろうか。同志の中には、「いやいや、これは10人前くらいで分かるんじゃない?」とか、「これは73人前で気づくヤツだろ!」などの意見があるかと思うが、細かいことは言いっこなしでお願いしたい。

とにかくだ。この記事を書くために脳内の王将メモリーを漁っていた私は、今猛烈に「餃子の王将」に行きたい。いちはやく、PCの前を離れたい。いちはやく、コーテルの最初の一口を味わいたい。

今なら餃子100人前は無理でも、10人前くらいは食えそうだ……。というわけで、この辺で失礼させていただく。では!

執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼ちなみに、エンザーキーが『鶏のから揚げ』で、コーテルが餃子。その他の用語については、周囲の王将好きに聞いてみてくれ!
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