たばこは年々価格が上がっている。今になって振り返ると、昔はとても安かった。私(佐藤)が20代の頃、たった170円だったエコーが今では310円。230円だったセブンスターは460円。約2倍の値段になっている。これらが1箱500円の大台に乗る日も、そう遠くはないだろう。

そんななか、フランスではたばこの価格を2020年まで段階的に1300円まで引き上げるという。このニュースについて喫煙者たちに話を聞くと……「あり得ない!」という否定的な声が聞こえるかと思ったら、意外とそうでもなかった

・税収増加と喫煙率抑制

日本経済新聞が報じるところでは、フランスでは税収の増加や若年層の喫煙率抑制を狙って、たばこの値上げをする方針のようである。このことについてネット上では賛否の声が上がっている。

では、喫煙者自身はこのことをどう思っているのだろうか? 当編集部の喫煙メンバーに話を聞くと、否定的な声が上がると思ったら意外な答えが!?

・喫煙者の意見

和才雄一郎(喫煙歴15年)
「値上げは賛成ですね。それくらい(1箱1300円)値上げしたら、たばこをやめられるかなと思います。日本の安さの方が問題あるのでは?」

Yoshio(喫煙歴15年)
「値上げについては賛成。日本でそれくらい値上げしても、俺は買うと思う。吸う量は減るだろうけど。タバコは生活に必要ないものでしょ。高くなって困る人(喫煙者)はそんなに多くないので、多くの人の生活に影響しないと思う。どうせ高くても買う人は買うでしょう」

中澤星児(喫煙歴10年)
「日本で値上げになったら、イヤですね。今よりお金がかかるから。やめる気? ないですよ。値上げでやめさせられるのはイヤなんで。どうせやめるなら自分の意志でやめたいですね」

高橋(喫煙歴15年)
「日本でも高くなったらイヤですね。やめる気がないので。もし日本でも高くなったら、何とか安く吸える方法を探します。手巻きタバコとか……。さすがに1000円台はあり得ないですね」

GO羽鳥(喫煙17年)
「日本でも同じくらい値上げになったら、仕方ないと思う。仕方ないから、たばこをやめるかな……

佐藤英典(喫煙歴20年)
「そのくらい値上げしていいと思う。大体喫煙者のマナーは悪すぎるので、そのくらい値上げして、本当のぜい沢品にしてしまった方がいい。喫煙者は街を汚し過ぎてる。値上げして、喫煙者の数をもっと減らしたら良いと思う。俺はそこまで上がったら、きっとやめるけどね」

値上げを反対する声一色になるかと思ったら、全然そんなことはなかった。むしろ、私(佐藤)を含めて、フランスの値上げに賛同する声が多い。

・豪州では3500円!

ちなみに、禁煙先進国のオーストラリアでは、段階的に3500円まで値上げする方針とのこと。もし仮に日本でもそこまで価格が上がれば、今の喫煙者のほとんどが禁煙に踏み切るのではないだろうか。

参照元:日本経済新聞
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24