それは、つけ麺というにはあまりにも大きすぎた。大きく、ぶ厚く、重く、そして大雑把すぎた。それは、正に肉塊だった。

都内を中心に店舗を拡大している「野郎ラーメン」は、二郎を思わせる男のためのラーメンチェーンだ。それが今回、どういうわけかテレビアニメ『ベルセルク』とコラボし、『つけ麺ベルセルク』なる商品を全店で発売開始。そのつけ麺が、予想以上のとんでもない代物だったため紹介したい!

・ヤバすぎるコラボメニュー

『ベルセルク』といえば、三浦建太郎先生による言わずと知れたダークファンタジーの超傑作。巨大な剣を振るう剣士・ガッツの、壮絶な戦いの物語である。その『ベルセルク』が野郎ラーメンとコラボするという時点で、髑髏(どくろ)の騎士の正体並みに謎なのだが、その内容はゴッドハンドの存在以上にヤバかった。

・どんなつけ麺なのか?

入店すると、入口の食券機にはマジで『つけ麺ベルセルク(税込1300円)』の文字が。いざこうして目にすると、シュールにもほどがある光景である。私(あひるねこ)の脳裏に浮かぶ、ガッツのこれまでの激闘や蝕(しょく)の惨劇……。

しかし、実際にやってきた『つけ麺ベルセルク』の姿は、想像していた数倍もヤバいものであった。

・あまりにも大きすぎた

注文して待つことしばし。いよいよ つけ汁と麺の器が運ばれる。ちなみに、食券を出した時の店員さんの「ベルセルク入りまーす」という発言もなかなかにシュールだったぞ。そしてその瞬間も、私の視線は器に乗っている巨大な肉の塊に釘付けになっていた。な、何なのだこれは……?

それは、まるでガッツが持つ身の丈以上の大剣・ドラゴン殺しを思わせるような大きさだった。その正体は、120グラムを超えるという巨大なハラミステーキ。1枚肉がそのままブチ込まれており、とてつもない存在感だ。グリフィスかよ。チャーシューってレベルじゃねーぞ!

・思わず飛び出す名言

そして恐ろしいことに、このステーキは一切カットされていないのである。ラーメン屋なので、当然フォークとナイフなんてものは置いていない。つまり、この肉塊に豪快にかぶりつく必要があるのだ。神よ……。いや、祈るな! 祈れば手が塞がる!! てめエが握ってるそれは何だ!? 箸だ!!! よし、箸で食おう。

・豪快に食らう

サイズだけでなく、厚さもかなりのもの。ガブッといった瞬間、「あ、これ噛みきれないか? でも口から出すのはちょっと……」となりそうなところ、箸でグッと引っ張るとなんとか嚙みきれる。その硬さ具合が、何というか絶妙なのだ。計算して焼いてるなら凄いが……にしてもワイルドすぎる。ゾッドにでもなった気分だぞ。

・つけ汁もベルセルク

肉ばかりに目が行きがちだが、つけ汁は血のように真っ赤な色をしていて、こちらも『ベルセルク』らしい。味は安定感のある魚介豚骨で、見た目通り辛さが効いている。そして、こっちはこっちでチャーシューがしっかり入っているあたり、さすが野郎ラーメンという感じか。

・生き延びろ

麺が主役なのか肉が主役なのかは置いておいて、ボリュームたっぷりのつけ麺を食べ終わった私は、使徒と一戦交えたかのような感覚に襲われた。なかなか骨のあるヤツだったぜ。こいつを食らえば、あの蝕を生き延びることもできる……かもしれない。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 野郎ラーメン 高田馬場店
住所 東京都新宿区高田馬場4−8−7 1F
時間 11:00〜26:00(日曜11:00〜22:30)
休日 無休

参考リンク:野郎ラーメン
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼つけ麺ベルセルク(税込1300円)

▼アニメ版『ベルセルク』とまさかのコラボ

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