「エイリアン」という言葉を聞いたら、おそらく多くの人が映画『エイリアン』シリーズに登場する恐怖の地球外生命体をイメージするだろう。グロテスクすぎるビジュアルに加え、体液が緑のバケモノは、トラウマ待ったなしの圧倒的な気持ち悪さを誇っていた……。
そして今回ご紹介するのは、福岡県で発見した最恐インスタント麺「エイリアンラーメン(税込270円)」である。商品名からとてつもなくヤバいオーラを感じるが、店員さん曰く「スープは緑ですけど美味しいですよ」とのこと。さすがはエイリアンのスープ、緑色か……全然そそられないが、気になったので買ってみたぞ。
・有明海のエイリアン
「エイリアンラーメン」を製造販売しているのは、福岡県柳川市の食品会社『夜明茶屋』。なんでも、鋭い歯と退化した目を持つ “有明海のエイリアン” こと「ワラスボ」を使ってラーメンを完成させたとのこと。地元では、干物や味噌汁の具として親しまれている魚なのだとか。
ただ、いくら地元で親しまれているとはいえ、本家エイリアンに負けず劣らずのビジュアルである。なんというか、釣り上げた瞬間に絶叫してしまうレベルだ……最初に食べた人も、きっと飲み込むのに勇気が必要だっただろう。本当に美味しく食べられるのだろうか。
・エイリアンのスープ
袋の中に入っているのは、シンプルな乾麺と「ALIEN(エイリアン)」と書かれたスープの2点。作り方は簡単で、鍋に500mlの熱湯を沸かしてから麺を3分ほど煮込み、麺がほぐれたらエイリアンを投入するだけである。さっそく作ってみると……。
スープは沼水のような緑色に変色しただけでなく、少しとろみがついたようだ。まさにエイリアンの体液といった感じで毒々しい感じがするが、完成度はかなり高いと言えるだろう。ちなみに着色料は、自然由来のクチナシとのこと。安全・安心な食材を選んでいるそうだ。
・独特の味
それでは、まずは気になるスープから……おおおお、はじめての味だ。ワラスボを使用した特製塩スープとのことだが、良くも悪くもワラスボの風味がインパクト大なので、好き嫌いが分かれそうな味である。さすがはエイリアン、未確認なウマさに出会えてイイ……かもしれない。
一方、昭和な感じの油揚げ麺は、福岡県内のみで生産されているラーメン用小麦「ラー麦」を使用し、コシがあって食べ応えがある。スープにもよく絡むので、独特の深い旨味をじっくりと味わいながら食べ進めることができ、最後まで独特の味を楽しめた。
というわけで、エイリアンラーメンは、パッケージもスープの色も味も記憶に残る一品であった。ワラスボの味に興味がある方はもちろん、ネタとしても面白いので土産物にもいいだろう。気になった方は、ぜひ試していただきたい。
参考リンク:夜明茶屋オンラインショップ
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
▼エイリアンラーメン
▼袋の中身
▼作り方は簡単
▼一気に緑色に……
▼完成
▼独特の味であった