コーヒーショップといえば、スターバックスばかりが注目される。だけどみんな、日本を代表するコーヒーショップを忘れてないか? ドトールだよ、ドトール! 国産のお店をもっと贔屓にしてやって欲しい。安くて居心地がいいドトールを、もっと見直すべきだ。何より、ドトールを評価すべき点は「ミルクレープ」にある。

発売開始から現在に至るまで21年もの間、あの美味しいスイーツを提供し続けているのだ。最近はコンビニでもミルクレープを販売しているのだが、はたしてどこのミルクレープが1番美味しいのか? 今回はドトール・セブンイレブン・ローソン・ミニストップのミルクレープの食べ比べに挑戦した。ナンバー1は、ここのミルクレープだ!!

・ドトール、セブン、ローソン、ミニストップ

今回の食べ比べ行うにあたり、「BuzzFeedJapan」の鳴海淳義氏の記事にインスパイアを受けた。ドトールのミルクレープを愛してやまない鳴海氏は、セブンとの食べ比べを実施している。

とても良い企画だと思ったので、それをさらに広げて、ローソン・ミニストップも加えた4社での比較に挑んだ。本当はファミリーマートもこの仲間に加えたかったのだが、最寄りの店舗を5~6軒回ってもミルクレープを発見できなかったので断念することに。

さて、まずは各社の商品名と価格をお伝えしよう。

・各社の値段

ドトールコーヒー ミルクレープ 360円
セブンイレブン ミルクレープ 発酵バター香るクレープ生地 270円
ローソン 絹のような口どけ 20層のミルクレープ 295円
ミニストップ 9層のミルクレープ 300円

価格はドトールの商品が頭ひとつ出ている感じ。コンビニ各社は概ね300円台でまとめている。形状はミニストップだけが長方形だ。

・ドトールのミルクレープ

まず最初にドトール。今に至る日本のミルクレープの礎を築いた一品だ。私(佐藤)が考えるこの商品の魅力は、食感にあると思う。クレープ生地は比較的 硬めで、食べると1層1層の重なりを感じ取ることができる。

価格は他のものより60円近く高いのだが、それでもその価格に見合うだけの価値があるのではないだろうか。

ホイップクリームとクレープ生地の織りなす食感の魔術は、20年以上人々を魅了しているといっても過言ではない。

・セブンイレブンのミルクレープ

続いてセブンのミルクレープ。この商品は、生地がもっともクレープらしいと感じられた。生地そのものは薄いのだが、口のなかでその存在感が失われることがない。

発酵バターの風味も、しっかりと生きている。

4社のなかで、もっとも女性ウケしそうな味と食感。スイーツに定評のある、セブンならではの考え尽くされた一品だ。

・ローソンのミルクレープ

次は、4つの商品のなかで もっとも最近発売開始となったローソンのミルクレープ。1ミリの厚さの生地を20層も重ね合わせたというのだが……。

クリームに埋もれて、層の食感がほとんど感じられない。薄さにこだわったのかもしれないのだが、食べた時に、“層” の食感を感じられなければ、重ねている意味がない。

率直な感想として、期待したほどではなかった。

・ミニストップのミルクレープ

では、4社のなかで唯一形状が違うミニストップの商品はどうか? 一見、形が邪道だと思ったのだが、この形状に美味しさの秘密があった!

横幅が広いので、どう切っても大きな口を開けて食べることになる。一口頬張ると、口中は生クリームのあま~い味で満たされてしまうのだ。

厚めのクレープ生地と、一番下の層に敷かれたスポンジ生地。これらが生クリームのふわりとした食感と相まって、美味しさを増幅する。これはある意味反則なのだが、美味しいから仕方がない。他社とはミルクレープに対する考えが根本的に違うようだ。形から美味しさを追求した結果なのではないだろうか。

・1口の至福感

ということで、私がもっとも美味しいと感じたのは、ミニストップのミルクレープである! 1口食べた時の至福感は圧倒的! ドトールのトラディショナルな味も好きなのだが、ミニストップのインパクトが勝ってしまった。皆さんも食べ比べて、自分好みのミルクレープを見つけてはいかがだろうか?

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24