ハバネロをはじめ、激辛な食べ物にもいろいろあるが、中でも有名なのが「ブート・ジョロキア」という唐辛子だ。今でこそ、世界最辛の称号をキャロライナ・リーパーに譲っているものの、その辛さは世界一に君臨したことがあるため、知っている人も多いのではないだろうか。

一般人が食べようものなら病院送り寸前。素手で触るだけでもヤバく、まさに存在が対人兵器とも言える唐辛子なのだが、世界にはいつの時代も未知の領域に踏み込むパイオニアがいる。そう、早食いの世界記録に挑戦した猛者(もさ)がいたのだ。

・アメリカのフードファイターが挑戦

とても正気と思えない挑戦に挑んだのは、アメリカのケビン・ストラルさんという男性。別名・L.A.ビースト。食べることが仕事のフードファイターである。大食い界では名の知れた存在らしいが、今回の相手は超激辛の唐辛子。どう考えても一筋縄にはいかないだろう。

超激辛唐辛子 vs フードファイター。ひっそりとゴングが鳴らされていたデスマッチの結果はいかに。動画「L.A. Beast bhut jolokia / ghost chili peppers challenge – Guinness World Records」を確認してみると……マ、マジか!

・悶えつつも激辛唐辛子を食べていく

真っ赤で見るからに辛そうなブート・ジョロキアだけに1個目でギブするかと思いきや、なんとケビンさんは苦悶の表情を浮かべながらも胃袋に流し込んでいくではないか。ひとつ、またひとつ。顔を真っ赤にして戦い続ける。が、がんばれフードファイター!

動画の内容は、悶絶する彼が映され続けるシュールなものだが、食べ続ける姿は言葉で表せないほど男らしい。結果、2分間で食べたブート・ジョロキアは13個。量で計算したら121.9グラムで、見事にギネス世界記録に認定された。

・真似厳禁の早食い

正直、121.9グラムという数字がどれだけスゴいのかわからないところではあるが、激辛唐辛子を胃袋に1個入れるだけでも完全に狂気。常人離れした偉業が達成されたと言っていいだろう。

ちなみにブート・ジョロキアの大食いコンテストは世界で開催されており、挑戦者の中には食道に2.5センチもの穴が開き、3週間も病院暮らしを送るハメになった男性もいる。それを聞いて真似する人はいないだろうが、絶対に真似厳禁でお願いしたい。

参照元:YouTube
執筆:原田たかし