世の男性にとって、もっとも想像したくないものの1つが「オカンのパンティ」ではないだろうか。「オカンのパンティ」という字面を見るだけで、思わず目を逸したくなる人だっているに違いない。ある意味で最強に閲覧注意なコンテンツ、それがオカンのパンティだ。

そんなオカンのパンティを、あろうことか「母の日に贈ろうぜ」という提案を大手下着メーカー・ワコールがやっちまっている。……一体どいういうことなのか? そもそもこれはアリなのか? 犯罪ではないのか? というか何なんだ、この意味不明な胸のドキドキは!?

・母の日は「パンツフラワー」を

ワコールが母の日に贈りましょうと提案している商品は、「パンツフワラー」という。商品名だけを見ると、花びらで出来たセクシー極まりないパンツをオカンにプレゼントするという地獄絵図を想像してしまうかもしれないが、そうではない。

パンツフラワーとは、花びらに似せてパンツを折り、ラッピングしたもの。要はパンツなのだが、お花に見えるため、「要はパンツでしょ」と言うことが憚(はばか)られる “オシャレなおパンティ” だ。

ちなみに、パンツの生地はカーネーションから抽出した染料で染めたという凝りっぷり。価格もM / Lサイズが1200円(税別)と手頃で、何より商品としてシャレが利いている。そう考えると、母の日に贈るのは全然アリなような気がしなくもない。

・冷静になってみると……

だが、待て待て待て! 相手、オカンやぞ! オカンにパンツを贈るねんぞ!! 絶対ナシでしょ!! オシャレなヤツほど色々な意味でアカンでしょ!!!!!!!

……という無限ループに陥って頭が混乱してしまったのだが、読者のみなさんはオカンにパンツを贈ることをどう思われるだろうか。

結局のところ、アリかナシかは母親との関係性に依るということに尽きるのだろう。しかし見方を変えれば、パンツを贈ってもブラを贈っても、喜んでくれる確率が最も高い女性こそ、それぞれのオカンと言えるかもしれない。オカンだけは唯一、「キモイ」とは言わないはずだ。たぶん。

そう考えると、なんて貴重な存在なのだろうか、オカンって……。とにかく、今年の母の日は5月14日。ゴールデンウィークが明けたらあっという間だから、今から何か考えておいた方がいいかもしれないぞ。

参考リンク:ワコール「パンツフラワー」
執筆:和才雄一郎
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