まさに今年は、加熱式たばこ元年だ! すでに全国流通しているフィリップモリスの『iQOS(アイコス)』は無論のこと、現在は福岡限定で展開中のJT『Ploom TECH(プルーム・テック)』の東京進出は6月予定で、全国展開は2018年らしい。

同じく仙台限定で展開中のブリティッシュ・アメリカン・タバコ『glo(グロー)』は、今年の後半には全国展開したい考えなのだとか。ということは……今年2017年中に、3社の加熱式たばこが東京に集結! ついに「加熱式たばこ戦国時代」の火蓋が切って落とされるのだ。ということで、一足お先に全種類を吸い比べてみたぞ!!

・メンソール勝負

味は、私(羽鳥)の好きな「メンソール味」で統一してみた。なお、今現在私が愛用しているのはアイコスとグローの2刀流で、もう紙巻きたばこは吸っていない。加熱式たばこのメンソール味にハマったおかげで、紙巻たばこを卒業できたのである。

それはさておき、各機種における「味の印象」をはじめ、「よいところ」や「残念なところ」などを、あくまでも私の主観で以下にまとめてみた。参考にしてほしい。

・フィリップモリス『iQOS(アイコス)


・本体の定価 → 9980円(キャンペーン値引きあり)
・ヒートスティック(マルボロ・メンソール) → 460円(1箱20本入り)
・1本あたりの価格 → 23円

【味の印象】そこそこしっかりとしたメンソールの味がする……のだが、アイコス独特のトウモロコシ茶のような味……いわゆる「アイコス味」は、好き嫌いが分かれるかも。良くも悪くも「普通」なので、後発2種が登場したら乗り換える人続出かも。

【よいところ】いまだに本体は入手困難だが、ヒートスティック自体はどこでも買える。現時点ではそれが何よりの強み。しかし今後は……!?

【残念なところ】すぐに吸い終わる。「もう終わりかよ!」ってくらい短い。吸い方にもよるとは思うが、後発2種の加熱式たばこに比べたら悲しいくらいに短命。よって私は「すぐに吸い終えたい時はアイコス」的な使い分けをしている。

・ブリティッシュ・アメリカン・タバコ『glo(グロー)


・本体の定価 → 8000円(キャンペーン値引きあり)
・ネオスティック(KENT 強烈メンソール) → 420円(1箱20本入り)
・1本あたりの価格 → 21円

【味の印象】ハッキリ言おう。最強だ。断言してもいい。なぜなら私は、このグロー様のおかげで紙巻たばこを卒業できたからだ!! あまりにも最高すぎるので、少し長めに書いてしまいたい。味も、時間も、吸いごたえも、すべてにおいて最強なのだ。

どんな感じなのかというとバズーカ的。口の真ん前で波動拳。強く吸いすぎるとむせるレベル。それでいてストロング!! まさに「強烈メンソール」の名に恥じない強烈さを誇っている。吸える時間も、アイコスとは比べ物にならないくらいに長い。

さらにさらに、味も好(ハオ)。これまで様々な加熱式たばこを吸ってきたが、「glo+強烈メンソール」の組み合わせが、最も「紙巻きタバコ」に近い気がする。glo特有の「きなこ味」も、強烈メンソールに限っては感じない。まさにパーフェクト!!

【よいところ】ついつい興奮して、すべて上に書いてしまったが、アイコスのように「1本ごとにチャージ」をする必要がないのでチェーン・スモーキングも可能。もう本当に最強すぎる。私の名前はGO羽鳥だが、GLO羽鳥に改名しても良いレベルだ。

【残念なところ】今のところ仙台でしか売っていない。あとは「強烈メンソール」以外のフレーバーが激マズ(きなこの味がする)。それだけが残念。しかし今後、全国展開したら、あっという間にメンソールでは天下統一する可能性、きわめて大!

・JT『Ploom TECH(プルーム・テック)


・本体の定価 → 4000円
・たばこカプセル(メビウス・クーラー・グリーン) → 460円(1箱5個入り)
・1本あたりの価格 → 23円 ※カプセル1個で紙巻きタバコ4本ぶん相当

【味の印象】ものすごくクリーン。森林の中にいるような……マイナスイオンを浴びているような……そんな妄想をしてしまうくらい、清い清いメンソールの味がする。なんというか、ほとんど「加熱してる感」を感じない。好みが分かれそうな味である。

【よいところ】いつでも再開できるのが良い。たとえば少し吸って、ポッケの中にしまっておく。吸いたくなったらスパスパスパ。今度は机の上に置いておく。吸いたくなったら、またスパスパ……と、カプセル1つ終わるまでチャージなしで吸えるのだ。

【残念なところ】今のところ福岡でしか売っていない。あとは、グローはもちろん、アイコスに比べても「薄いかなぁ〜」と感じる。吸いごたえが弱いというか。しかしながら、「いつでも吸えちゃううえに、ニオイもまったくしない」のは魅力的である。

・総評

以上3種類の正直レビュー、いかがだっただろうか。すべての機種のメンソールを嫌というほど吸いまくった私の結論としては、やはり「グロー最強」が揺るぎなく、「いつでも吸えるプルームテックは常に携帯」というグロプル2刀流になりそうな予感。

部屋の中ではプルームテック。ガツンと吸いたくなったらグロー。両方の充電が切れちゃった時のために、いちおうアイコスも保管しておく……てな感じだろうか。まもなく始まる加熱式たばこ戦国時代、勝利の狼煙を上げるのは──どいつだ!?

Report:GLO羽鳥
Photo:RocketNews24.