ここ数年、海外発の外食チェーン店が続々と日本上陸を果たしている。2015年には「タコベル」が、2016年には「カールスジュニア」がオープンしたが、2017年3月24日、最後の黒船ともいうべきバーガーショップが、東京は青山で産声をあげた。それが『UMAMIバーガー』である。

TIME誌の「史上最も影響力のある17のバーガー」に選出されるなど、アメリカ国内で高い人気を誇る同バーガーショップ。系統的には2015年に上陸した「シェイクシャック」とモロ被りと言えるだろう。果たして『UMAMIバーガー』と「シェイクシャック」はどちらがウマいのか? 確かめるべくオープン初日の『UMAMIバーガー』に足を運んできたのでご報告したい。

・UMAMIは “旨味” に由来

ロサンゼルス発祥のUMAMIバーガー。“UMAMI” とは日本語の「旨味」に由来し、創設者のアダム・フライシュマンが、旨味を最大限に引き出す調理法を確立し作りあげたハンバーガーであることから『UMAMI BURGER』と名付けられたという。

ジャンクフードというよりは、素材にこだわる上質なハンバーガーを提供するという点で、UMAMIバーガーは「シェイクシャック」と同ジャンルのバーガーショップである。果たしてUMAMIバーガーは、シェイクシャックに太刀打ち出来るほどの実力を秘めているのだろうか?

・ざっと100人待ち

開店初日、表参道駅から徒歩5分ほどのところにあるお店に到着。開店1時間前に到着したが、現場はすでに50人以上の行列が出来ていた。オープンの11時にはざっと100名以上、結局入店したのは12時過ぎだったから、約2時間並んだことになる。おそらく、しばらくは混雑が続くだろう。

それはさておき、注文したのは「UMAMIバーガー」で、価格は税込1380円だ。また日本オリジナルバーガー「SAMURAI」(税込1380円)と、サイドメニューの「トリュフフライ」(税込800円)も注文した。

・いざ実食

待つこと10分ほどでやって来たUMAMIバーガーは、肉厚なパティが印象的なハンバーガーである。こちらでは専用のペーパーが用意されていないので、ナイフとフォークでいただくスタイルだ。しっとりフワッフワのバンズと、ジューシーなパティを口に運ぶと……。

う……うまみ! うまみよ、UMAMIバーガー!! 基本の味付けはケチャップだけのシンプルなハンバーガーだが、カリカリチーズやシイタケ、さらにはトマトなどが複雑な旨味を演出している。ジワジワくる肉自体の旨味も申し分なく、丁寧に作られていることが一発で伝わってきた。

ただし、極めてソフトなハンバーガーなので、崩れやすく、ナイフとフォークで食べ慣れていないとハンバーガーの一体感は味わいづらい。お店は早めに専用ペーパーを用意した方がいいだろう。また、オープン初日なので仕方ない部分もあるが、忙しすぎて店員さん同士が険悪なムードだったことも少々気になった。

個人的にはシェイクシャックと比べた場合、バンズとパティ、それぞれのパーツ自体はUMAMIバーガーに軍配が上がると感じた。ただし食べづらさを考慮すると、シェイクシャックの方がハンバーガーとしての完成度は高いかもしれない。

いずれにせよ、ポテンシャルの高さは間違いないから、興味がある人は足を運んでみてはいかがだろうか? なお、最初の注文は「UMAMIバーガー」のミディアムレアをオススメするぞ。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 UMAMIバーガー青山店
住所 東京都港区北青山3丁目15-5
時間 11:00~23:00
休日 無休

参考リンク:UMAMIバーガー
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼こちらは日本オリジナルのSAMURAI。

▼トリュフフライ。塩分はきついが、トリュフの風味はハンパない。

▼店内のネオン。

▼こちらのボトルはノベルティで、持ち帰りOKだ。