私(佐藤)は、2016年7月頃からテキトーにダイエットを始めた。開始時は人生で最重の70キロだったが、約半年をかけて7キロ落とし、今のところ63キロを維持。現在は、週1回のポールダンスと同じく週一のジム通いで、筋量を増やすことに努めている。

さて、そんな私がジムなどでよく耳にしている話がある。それは、運動や食事制限に関する内容のものだ。当然ダイエットに励んでいれば、それらが話題に上るのもムリはないのだが……。知識ばっかりつけて、その知識が体形に反映されていない人がいる。何のための知恵なのか……。

・小さなことから

私自身のことをお伝えすると、特にこうしようと思って始めたことは、小さなことだ。たとえば、食事の量を減らしたり、「ドローイン」というお腹をへこます運動を日常生活のなかに取り入れたり。本当にその程度だ。もっとも効果的だったことを挙げれば、自分が1回の食事でどれだけカロリー摂取しているかを気にしたこと。

何をどれだけ食べているのか知らない。これがダイエットを難しくする要素のひとつだろう。

・9カ月で体脂肪率10パーセント減

小さな努力を重ねていくうちに、次第に体重が落ち、自分でも目に見えて痩せ始めた。その結果、もっとも重い時に26.2パーセントだった体脂肪率は現在15.4パーセントとなっている。

70キロの時には、絵に描いたような中年太り。腕から脚からムチムチである

それが……体脂肪率10パーセント減!

腕から脚から腹から顔から、何もかもムチムチだったのが~~……。

体脂肪率10パーセント減じゃああああああッ!!

自ら言うが、小さな努力を積み重ねた結果だ。がんばりの賜物である。こんな私でさえ、ダイエットを必ず成功に導く秘訣というものをわかっている訳ではない。「自分はこうした」という話はできても、「運動はこうあるべき」とか「食事制限はこうだ」みたいなことを言う気が無いし、言える立場にもないと思っている。

・知識を語るばかりの人

しかし、ジムではよく聞く。「プロテインはホエイではない方がいい」とか「水素水は○○だ」とか。「肉料理の前にサラダを食うのは常識」とか、「糖質制限してると、コンビニで買えるのは……」とか何とか……。

そうなんでしょうよ。誰が言ったのか知らないけれど、その知識は間違ってないのかもしれない。

でもね! あんたの身体がその成果を語ってないんだよッ!! 見えてる現実は、その知識を生かし切れていないということだけ何だよ! 語る前に痩せろよッ!! 痩せてから、「私はこうした」と言えばいいでしょうよ!

せめて知識が正しいことを、身をもって証明してから、語って欲しい。あなたの身体は、あなたの会話ほど真実を語ってないぞ!

執筆:佐藤英典
イラスト:マミヤ狂四郎
Photo:Rocketnews24