やはり、サメというと映画『ジョーズ』のイメージが強いうえ、実際に人間が襲われる事故が多発しているため、弱肉強食のピラミッドでは、人間よりもサメの方が上に位置するように感じてしまう。

だが、あるダイバーが「頭に刃渡り30センチのナイフが刺さったサメ」を発見し、なんと、サメの方からSOSサインを送って来たため救出してあげる展開になったというのだ!

・頭に刃渡り30センチのナイフが刺さったサメを発見!

ケイマン諸島のケイマンブラックで、ダイビング・インストラクターのベン・ジョンソンさんが旅行者と共にダイビングに興じている時、何やら様子がおかしいサメを海底に発見したという。

遠目で見ても何か変だと思った彼が海底に向かって泳ぎ進めると、体長約90センチほどのサメの頭に、刃渡り30センチものナイフが刺さっていることに気付いたのである!

・自らSOSサインを送って来たサメ

すると、ジっと動かなかったサメが「ナイフを抜いてください!」とでも言わんばかりに、ベンさんの真下まで泳いで来たというのだ。そこで、ゆっくりとナイフを抜いてあげると、サメは静かに泳ぎ去って行ったそうだ。

不幸にもナイフを刺されてしまったサメはコモリザメだと思われ、主に貝類などをエサとして、人間に危害を加えることはほとんどないとのこと。

・サメを捕獲したら5700万円の罰金と服役4年の刑に!

2015年からケイマン諸島ではサメの捕獲が禁止され、もし捕まった場合は、50万ドル(約5700万円)の罰金と服役4年が科せられる場合もあるとのこと。もちろん、サメを傷つけた場合も例外ではないだろう。

ベンさんが海外メディアに語ったところによると、その後もナイフを刺されたサメと遭遇したが、傷跡も問題なく元気な様子だったそうだ。

ケイマンブラックのビーチリゾートは、ナイフを刺されたサメの動画をFacebookに投稿して、「海の生物を大切にしてほしい」と呼びかけている。こんな酷いことをする人物が、二度と現れないことを祈るばかりだ。

参照元:Facebook @Cayman Brac Beach ResortMETRO(英語)
執筆:Nekolas

▼SOSサインを送って来たサメをダイバーが救出する展開に!