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2月3日は節分。豆まきをする家庭は少なくなったかもしれないが、近年は恵方巻が定着しつつある。ゴリ押しじゃないか? との声もあるようなのだが、もしも食べるならできるだけ美味しいものが良いだろう。

まして、福を呼び寄せたいと思うなら、ケチケチすべきではない! ということで、東京の伊勢丹新宿店で最高峰レベルの恵方巻を購入してみた。その名も「特選海鮮十二単巻」である。お値段はなんと1万800円! 金箔で巻かれとるやないかいッ!! めっちゃファビュラーーース!

・本日の伊勢丹新宿店

最近の恵方巻商戦は、加熱の一途をたどっている。デパートの地下に行くと、魚屋や寿司屋はもちろん、惣菜屋も中華料理のお店もイタリア料理もインド料理も、パン屋やパティスリーまで「恵方巻」と名の付く商品を、ショーケースに並べている。もう巻き寿司ではなくなってるからね。

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さて、本日2月3日の伊勢丹新宿店の地下1階では、ところによって恵方巻を求める人の行列ができていた。そこまでして買いたいのか……。まあ、私(佐藤)も買い求めに来た訳だが、どうせ買うなら1番高いヤツがイイッ! ってことで、当日販売分でナンバーワンの価格を誇る、特選海鮮十二単巻を購入した。

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・1万800円の恵方巻の中身

さっそく持ち帰って容器を開けると、金色に輝いている! 私の知っている恵方巻ではない。ファビュラスにもほどがある。中に入っている具は、ぜい沢な品々だ。

大間産 天然本マグロ
兵庫産 天然トラフグ
長崎産 天然真鯛
長崎産 天然クエ
長崎産 アオリイカ
愛媛産 車エビ
宮城産 蒸しアワビ
宮城産 煮穴子
北海道産 茹で毛ガニ
北海道産 塩数の子
北海道産 いくらしょう油漬け
北海道産 生ウニ

これら12種の海産物を入れているから十二単(じゅうにひとえ)ということらしい。端から具の様子を覗いてみると……。

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海産物のラッシュアワーやないか。すし詰めとは、このことを言うのだろう。「駆け込み乗車はおやめください」と言いたくなってしまう。

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・福を呼びたい男

欲張りです。欲張りすぎです。1つひとつの食材でも十分にウマいはずなのに、それらを12個も集めて一緒にしてしまうとは。食うのがためらわれて仕方がない。と、そこへ……。

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これまでの人生、ずっと運に見放されてきた男、中澤星児が「福を呼び込みたいので、いただきます」と恵方巻を取り上げた。そして……。

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恵方(今年は北北西)と関係ない方角に向いてかぶりつく。「これで運気アップでんがな~!」と、思い切りかぶりついたのである。

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・幸福を願って欲しい

恵方でなければ、あまり意味がないと思うのだが……。ハズレのない食材ばかり集結させているので、味は猛烈にウマい! ウマいのだが、もう混ざり合い過ぎてしまって、何が何だかわからない。でもウマい! という感じだ。中澤星児が福に恵まれることを、皆さんも祈って欲しい。アーメン。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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