新しい出会いがあれば別れもあるのが人生というものだ。たとえ偶然だとしても同じ時代に生まれ、同じ時間を共有したことは奇跡。一期一会という言葉があるように、その瞬間を大切にすることは自然とかけがえのないものとなる。

もし別れの時が来たならば、最高の形で送り出したいものだが、ニュージーランドで心が震えるような見送りがあったと世界を感動させている。パーマストンノース男子高校では、今年の4月に定年退職を迎えた教師がいたという。

・ハカで見送る生徒たち

全校生徒の前で最後の別れとなったその時、思わぬ見送りをされたのがこの動画だ。というのも……壇上に退職する教師が立つと、生徒たちはマオリ族の伝統の舞「ハカ」で熱く送り出したのである!

動画をご覧いただけたらわかるが、生徒たちの表情は真剣そのもの。全力でハカを踊る姿は、先生を尊敬していること、感謝の気持ち、そして心から別れを悲しんでいることが伝わってくるから感動せずにはいられない。

・教師冥利に尽きる光景

古くからニュージーランドに伝わるハカだが、この動画では改めて素晴らしい伝統を知ることができる。数百人の生徒たちが自分のために……おそらく退職する教師は、いい教え子たちに恵まれたと嬉しかったことだろう。

参照元:Instagram @worldrugby
執筆:原田たかし