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回転寿司業界の常識を次々と打ち破るくら寿司が、2016年11月4日からまた新たな商品の販売を開始した。その商品は牛丼である。それもただの牛丼ではないらしい。なにしろ、「牛丼を超えた、『牛丼』」と名付けたそうだ。

いやいや、牛丼を超えてたら、牛丼じゃないだろ。そこまで言うなら食ってみよう、ということで食ってみたら……。おい! 全然牛丼超えてねえじゃねえか! ウマいけど、これ牛丼だろ。思い上がるなよ! ウマいけど。

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・牛丼の常識を超えた?

この商品は、厳選した素材・7種の魚介だし・こだわりの製法・安心の無添加が売りなのだとか。おそらくなのだが、魚介だしを使用していることから、「牛丼の常識を超えた」ということを訴えたいのではないだろうか。

どこかのまとめサイトでは、「コレ絶対ウマいヤツ!」とか平気でいうけど、食べずになんでウマいヤツなんて言えるのか聞きたい。食ってから言え。

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さて、早速くら寿司に行って、寿司と一緒に牛丼を注文。ちなみに価格は370円。吉野家・松屋が380円、すき家が350円なので、大手牛丼チェーンと横並びになる価格帯を設定しているようだ。寿司と一緒に牛丼が並んでいる様子に、何だか不思議な感じがする。

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・肉の量は申し分ない

見た目は結構いい感じだ。表面はしっかりと具で覆われている。ご飯の白色が見える隙間がないので、肉の量は、大手牛丼チェーンに匹敵するものがあるのではないだろうか。

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そして、ご飯の下の方まで “つゆ” が浸透している。吉野家でいうところの「つゆだく」程度に、つゆをかけているものと思われる。

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・大手チェーンと食べ比べないと……

実際に食べてみると、出汁はいくぶん甘めの味付けで、味は全体的にまろやか。魚介だしのインパクトに期待したのだが、そこまで魚介の味は主張していない。食べてみた感じとして、すき家よりも美味しいけど、松屋・吉野家よりも劣るといった感じだろうか。

これは実際に食べ比べてみないと、味の違いをしっかりと把握することはできない。いずれにしても言えることは、全然牛丼を超えてない。普通の牛丼である。強気に出過ぎたのではないかと思うのだが……。勢いをつけるのも大切だけど、今回は言い過ぎてしまった感が否めない。

参考リンク:くら寿司『牛丼』
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24