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日清の即席カレー「カレーメシ」は、レトルトが主流だったカレー業界に革命を起こした。電子レンジで簡単に調理できてしまうこの商品は、発売開始から話題を集めて人気商品に。そして2016年8月にはさらに進化し、カップ麺同様にお湯を注ぐだけでカレーを食べるられるようになった。

「お湯を注ぐだけ」、その利点を最大限に生かした専門店がオープンしたぞ。その名も「DRIP CURRYMESHI TOKYO」。店名にもあるように、ここではお湯を注ぐだけでなく、コーヒーやかつお節をドリップしてカレーメシを作るのである。メニューを見ると、ジャスミン茶やアップル紅茶まであるのだが……。それ、ウマいのか?

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・山手線のホーム

お店はJR渋谷駅の山手線内回りホームにある。ここは以前、「ラ王」を提供するお店があった場所だ。2016年11月2日、つまり今日から営業を開始している。

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カレーメシを提供するのはわかるのだが、日清のことだ。何か奇抜な仕掛けを用意しているに違いない。そう思っていたら、メニューがヤバかった。

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提供するのは、ただお湯を注いだだけの商品ではない。ドリップした何かをお湯と共に商品に注ぐという。提供価格はすべて290円で、以下のいずれかを選んで注文することになる。

・カレーメシ ビーフ

唐辛子
ガーリック
ジャスミン茶
かつお節
コーヒー

・カレーメシ シーフード

唐辛子
ガーリック
ジャスミン茶
かつお節
アップル紅茶

・カレーメシ スパイシーチキン

唐辛子
ガーリック
ジャスミン茶
メープルシュガー
コーヒー

唐辛子やガーリック、かつお節はわかる。辛味や旨味が加わることを想像できるのだが、コーヒーやメープルシュガーはどうなんだ? まあ、コーヒーはコクが加わるとは思う。メープルシュガーは甘味。ここまでは許そう。ジャスミン茶とアップル紅茶はどうなんだ? ウマくなるのか?

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・カウンターでドリップ

想像しても味がわからないので、「ビーフのコーヒー」と「シーフードのアップル紅茶」を食べてみることに。カウンターにはドリッパーが並んでいる。

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これ本当にコーヒーや紅茶を注ぐの? もしかして、そう言ってるだけで、本当はただのお湯を注ぐんじゃないの? と思ったら……。

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わ~! マジでコーヒー注いでるよ。もちろん紅茶もホンモノ。立ち込める香りが完全にコーヒーと紅茶だよ、コレ。

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・お湯を注いで5分待つ

お湯、じゃなかったコーヒー(Co)とアップル紅茶(A)を注いだそれぞれの商品。これで5分間待つ……。

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そして、時は来た! 5分後にフタを取り、しっかりとかき混ぜて完成!! まずはコーヒーをドリップしたカレーメシ ビーフを実食。

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・ビーフ + コーヒーはアリ

もしや合わないのでは? と思ったら、意外とイケる!! まあ、ホンモノのカレーを作る時に、コクを加えるためにインスタントコーヒーを入れたりするので、そこまでおかしくはならないみたいだ。全然問題ない。むしろ、普段通りに作るよりウマいかも。

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・アップル紅茶は……

問題は、アップル紅茶をドリップしたシーフードだ。これは全然合わない! 紅茶の香りが立ちすぎていて、シーフードの味が負けてしまっている。それどころか、カレーの風味も紅茶によって台無し。さすがにコレは相性の悪い組み合わせと言わざるを得ない。ひょっとすると、シーフードにはかつお節が1番合うかも。

いずれにしても、斬新な試みであることに違いない。興味のある人はチェックして欲しい。

・今回訪問した店舗の情報

店名 DRIP CURRYMESHI TOKYO
場所 JR渋谷駅山手線内回りホーム
営業時間 10:00~22:00

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24