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Twitter傘下の6秒動画サービス『Vine』が、数カ月以内にモバイル版アプリの提供を終了すると発表した。世界中にクリエーターを生み出し、新たなムーブメントとして浸透していたVine。2013年1月以降はTwitterの公式動画投稿アプリとなっていたが、それから4年が経たないうちにサービス終了の発表をすることに……。

以前から身売り話が取りざたされているTwitterは「社内改編を行う」と発表しており、それに伴っての今回の発表のようだ。このことについて、日本でも屈指のVineクリエーターとして知られている沖縄県石垣島在住のオッサン、「根間タダシ」さんはどう思っているのか尋ねてみた。

・人気Vinerの根間タダシ

まずは根間タダシさんについて紹介したいと思う。Vineがサービスを開始した当初、根間さんは中高生の間で絶大な人気を誇った。おそらくその理由のひとつが、ハゲにあるのではないかと、私(佐藤)は勝手に分析している。コミカルなルックスでクオリティの高い映像を作ることから、注目を集めたのだ。そんな彼のこれまでの歴史を彼自身に説明してもらった。

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・根間さん自身によるプロフィール

「Vineを知ったキッカケは、2013年3月にYahoo! 記事で大関れいかが紹介されてるのがキッカケ。 もともとFacebookで馬鹿な動画をあげてたけど、身内や友人から失笑されたので、中高生のアプリだと地元の人に知られず楽しくできると思ったから。 結局はフォロワー数が伸び、あちこちで紹介されたため逆に目立ってしまった。

中高生の中に、ハゲたおっさんが動画を投稿してたのが当時は珍しく、始めた当初はアンチコメントばかり。 『おっさんがVineやるな』、『気持ち悪い』、『いい歳して恥ずかしくないの?』など。

大手の有名なVinerから、リバイン(Twitterでいうリツイート)され拡散。Vine始めて3カ月でフォロワー数が1万人を超える。 それからは頻繁にあった批判やアンチコメントは少なくなり、裸や乳首を晒しても「かわいい」、「大好き」など、キモカワおじさんとして定着。

海外の数百万フォロワーを持つVinerたちが根間タダシのVineをリメイクしたのがキッカケで、アメリカのMTVでも紹介。日本のニュース番組にも取 り上げられ、2016年3月、Twitter社にてVinerたちが集うパーティーに招待され、日本人代表でスピーチを行う。

ご存知スタジオジブリからも、日本で影響のあるインフルエンサー10人にも選ばれる。 Vine動画再生数、1億7千万再生」

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・Vine終了に一言

とまあ、華々しい栄光について、わざわざ自ら丁寧に説明してくれた。いくら華々しくても、すでに過去の話である。だって、Vineは終わりなのだから……。そんな根間さんに今の心境を一言で語ってもらった。

根間「6秒の中にたくさんの想い出とたくさんの出会いがありました」

意外と心境はさっぱりとしたものである。もっとなんかこう、さみしい! とか、くやしい! とか言うのかと思ったら、そうでもなかった。いずれにしても、今後数カ月でVineアプリは終了。なお、Vineのサイト(PC版)と投稿された動画については、当面そのままとのことだ。

こうなってくると、気になるのはTwitter本体である。Vine同様に、サービス終了なんてことにならないと良いのだが……。

参照元:Twitter @TwitterJPMedium(英語)
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼根間さんのこれまでの作品まとめ

▼2016年3月、Twitter10周年でTwitter本社に世界から有名Vinerが集結したときの様子。根間さんは日本のクリエーターを代表して、スピーチしたそうだ。隣はフォロワー数100万人超えのブライアン氏
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