喫煙者の諸君に大悲報だ。時事通信によると、自民党の受動喫煙防止議員連盟会長の「山東昭子」元参院副議長が2016年10月25日、菅義偉官房長官に2020年の東京五輪・パラリンピックに向けた受動喫煙防止対策として、タバコ税の増税により「1箱の価格を1000円以上」に引き上げるよう申し入れたという。
これまで小刻みに小刻みに値上がりしてきたタバコの価格だが、一気に2倍以上となる値上げとは穏やかではない。ネット上では喫煙者の悲哀の声があふれる一方で、嫌煙家たちは小躍りしながら歓喜のおたけびを上げているようだ。
・現段階ではあくまで案
最初に断わっておくと、現段階では法ではなく、確定でもない。あくまで「申し入れをした」というだけの話だ。だがここまで思い切った増税案は史上空前の規模と言ってもよく、喫煙者からすれば聞き捨てならない話といえよう。
まずはこの件について、賛成派たちの声をご紹介したい。以下がその内容となっている。
・賛成派の声
「遅いくらい」
「もっと高くてもイイ」
「この際だから徹底的にやって下さい!」
「素晴らしいです! 自民党を支持します!!」
「吸わないから大賛成!」
「タバコは覚醒剤や大麻と同じ禁止薬物にしろ」
……と、賛成どころか大賛成という意見も少なくないようだ。次に反対派及び中立派の意見をご覧いただきたい。
・反対派及び中立派の意見
「その前に議員削減どうした? 公約だろ?」
「タバコ増税して “仕事してますアピール” はやめろ」
「取りやすいところから取る基本姿勢は変わらないんですね」
「増税してもいいけど、その税金は正しく使われるのか?」
「オリンピックと受動喫煙関係ある?」
「私は喫煙者じゃないけど、なんでもタバコから取るのはおかしいと思う」
「吸わないから賛成って人は、自分は行かないから戦争OKって言ってるのと一緒だよな」
……と、タバコ増税より「議員数削減」や「政務活動費」「領収書問題」など、政治まわりの問題を解決する法が先決、という意見が多かった。果たしてタバコは1箱1000円時代に突入するのか? 今後の展開を見守りたい。
参照元:時事通信
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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