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私たちは、多くの企業・製品ブランドに囲まれて日々を過ごしている。例えば、朝だけでもこうだ。

スマホ(サムスン)のアラームで目を覚まし、テレビ(パナソニック)やネット検索(グーグル)でニュースをチェックしながら、コーヒー(ネスレ)を飲み、カミソリ(ジレット)でヒゲを剃り、整髪料(ロレアル)で身だしなみを整え、外出着(H&M)に着替えて家を出る。

こんな何気ない朝の風景だけでも、いくつものブランド名が登場する。この世には、星の数ほどの企業・製品ブランドが存在しているのだ。そしてこの度、今最もパワーを持っている100のブランドが発表された! 『世界的なブランド番付2016年版』をお伝えしたい。

・17回目となる「ブランド・ランキング」が発表される!

2016年10月5日、米調査会社「インターブランド」が『世界的なブランド番付2016年版』を発表した。

各グローバルブランドの収益性・価値・カリスマ性などを金額に換算し、ランキング化したもので、2000年からスタートして今年で17回目の発表となる。

・アップルやトヨタなど、みんなが知っているブランドばかり

1位はアップル。4年連続首位で、価値は昨年から5%増しの1781億ドル(約18兆円)。2位はグーグル、3位はコカ・コーラ、4位マイクロソフト、5位トヨタとなっており、トヨタはアジア企業初のトップ5入りを果たしたそうだ。

トップ100の顔ぶれを見てみると、ネット関連、自動車、ファッション、食品分野が多いように感じられる。

ちなみに、調査の始まった2000年の1位はコカ・コーラ。近年一人勝ちが続いているアップルは、36位だった。2014年には任天堂が100位に入っていたようだが、2015年から2年連続でランク圏外となっている。

【2016年世界的なブランドランキング トップ100】
第1位:アップル(ネット・家電・ソフトウェア関連)
第2位:グーグル(検索エンジン・ネット・ソフトウェア関連)
第3位:コカ・コーラ(ソフトドリンク)
第4位:マイクロソフト(ソフトウェア)
第5位:トヨタ自動車(自動車)
第6位:IBM(コンピュータ)
第7位:サムスン(家電・電子製品)
第8位:アマゾン(通販サイト)
第9位:メルセデスベンツ(自動車)
第10位:ゼネラル・エレクトリック(電気機器、軍用機器、金融)

第11位:BMW(自動車)
第12位:マクドナルド(ファストフードチェーン)
第13位:ディズニー(エンターテインメント)
第14位:インテル(半導体素子)
第15位:Facebook(SNS)
第16位:シスコシステムズ(コンピュータネットワーク機器)
第17位:オラクル(ソフトウェア)
第18位:ナイキ(スポーツ製品)
第19位:ルイ・ヴィトン(ファッション)
第20位:H&M(ファッション)

第21位:ホンダ(自動車)
第22位:SAP(ソフトウェア)
第23位:ペプシコーラ(ソフトドリンク)
第24位:ジレット(カミソリ製品)
第25位:アメリカン・エキスプレス(トラベラーズチェック・クレジットカード発行)
第26位:イケア(家具量販店)
第27位:ZARA(ファッション)
第28位:パンパース(紙おむつ)
第29位:ユナイテッド・パーセル・サービス(貨物運送)
第30位:バドワイザー(ビール)

第31位:JPモルガン(投資銀行)
第32位:eBay(ネットオークション)
第33位:フォード・モーター(自動車)
第34位:エルメス(ファッション)
第35位:現代自動車(自動車)
第36位:ネスカフェ(コーヒー製品)
第37位:アクセンチュア(総合コンサルティング)
第38位:アウディ(自動車)
第39位:ケロッグ(シリアル食品)
第40位:フォルクスワーゲン(自動車)

第41位:フィリップス(テクノロジー)
第42位:キヤノン(電気機器)
第43位:日産自動車(自動車)
第44位:ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(ハードウェア)
第45位:ロレアル(化粧品)
第46位:アクサ(保険)
第47位:HSBC(商業銀行・金融サービス)
第48位:ヒューレット・パッカード(コンピュータ関連製品)
第49位:シティバンク(商業銀行)
第50位:ポルシェ(自動車)

第51位:アリアンツ(保険)
第52位:シーメンス(製造)
第53位:グッチ(ファッション)
第54位:ゴールドマン・サックス(投資銀行)
第55位:ダノン(食品関連)
第56位:ネスレ(食料・飲料)
第57位:コルゲート(オーラルケア製品)
第58位:ソニー(電機)
第59位:3M(化学・電気素材)
第60位:アディダス(スポーツ用品)

第61位:ビザ(クレジットカード)
第62位:カルティエ(ジュエリー・高級時計)
第63位:アドビシステムズ(コンピュータ・ソフトウェア)
第64位:スターバックス(コーヒーチェーン)
第65位:モルガン・スタンレー(投資銀行)
第66位:トムソン・ロイター(情報)
第67位:レゴ(玩具)
第68位:パナソニック(電機機器)
第69位:起亜自動車(自動車)
第70位:サンタンデール(商業銀行)

第71位:ディスカバリーチャンネル(ケーブルテレビネットワーク)
第72位:華為技術(通信機器)
第73位:ジョンソン・エンド・ジョンソン(ヘルスケア関連製品)
第74位:ティファニー(ジュエリー・銀製品)
第75位:KFC(ファストフードチェーン)
第76位:マスターカード(クレジットカード)
第77位:DHL(物流サービス)
第78位:ランドローバー(四輪駆動車)
第79位:フェデックス(物流サービス)
第80位:ハーレーダビッドソン(オートバイ)

第81位:プラダ(ファッション)
第82位:キャタピラー(製造)
第83位:バーバリー(ファッション)
第84位:ゼロックス(印刷機器)
第85位:ジャックダニエル(酒造)
第86位:スプライト(炭酸飲料)
第87位:ハイネケン(ビール)
第88位:ミニ(自動車)
第89位:ディオール(ファッション)
第90位:PayPal(決済サービス)

第91位:ジョン・ディア(農機具)
第92位:シェル(石油)
第93位:コロナビール(ビール)
第94位:MTV(ケーブルテレビ・チャンネル)
第95位:ジョニー・ウォーカー(スコッチ・ウイスキー)
第96位:スミノフ(ウォッカ)
第97位:モエ・エ・シャンドン(シャンパン)
第98位:ラルフ・ローレン(ファッション)
第99位:レノボ(電子機器)
第100位:テスラモーターズ(電気自動車)

参照元:Interbrand [1][2](英語)、朝日新聞デジタル
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.