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2016年も約3カ月を残しているが、今年はある意味で彼の年であった。そう、ロックバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル川谷絵音(かわたに えのん)である。おそらく1年前はそれなりだった知名度も、今や老若男女が知ることになったことであろう。

そんな川谷絵音の所属する「ゲスの極み乙女。」と「indigo la End」が活動の自粛を発表した。理由は未成年のタレント・ほのかりんとの飲酒報道にあったようだが、ベッキーとの不倫騒動を考えれば2発目の不祥事といえる。極めて短いサイクルでの不祥事連発に、こう思った人はいないだろうか? 「川谷絵音の周囲の大人は彼を叱らなかったのか?」と。

・周囲の大人は怒らなかったのか?

ご存じの通り、ベッキーとの不倫騒動後も通常営業を貫いてきた川谷絵音。今回の不祥事も飄々(ひょうひょう)と切り抜けるものかと思われていたが、意外にもアッサリと活動自粛を発表した。不倫と未成年の飲酒、どちらが道義的な責任が重いのか? それは置いておこう。

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2発目の不祥事……もとい、8月末に週刊女性がすっぱ抜いた「20代前半の美女をマンションにお持ち帰り、独身生活を謳歌」この報道を聞いたとき、率直に記者はこう思った。「反省してねえなあ。というか、周りの大人たちはベッキーの時に怒らなかったのかな?」と。

・普通なら激ギレする事案

ベッキーとの不倫騒動。普通に考えれば、あれだけ大騒ぎになった事案だから、所属事務所の社長クラス? レコード会社のエライ人? もしくはマネージャー辺りが「お前ふざんけな! ぶっ殺すぞ!! お前のおかげで何人の人間が迷惑かかってると思ってるんだ!?」と激ギレしているハズだし、していいハズだ。

もちろん、バンドのメンバーにだってその資格はある。「お前のおかげで死ぬほど迷惑してるんじゃい!」「マジでしばらくは大人しくしてろよ!」「次やったらボコるぞ?」くらい鬼ギレしても誰も文句は言うまい。果たして周囲の大人たちは、これくらい彼を叱ったのだろうか?

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大人になって大人にキレられることは滅多にない。そして万が一そんなことがあったら、もれなく凹むし反省する。特に身近な人にキレられた場合の破壊力は絶大だ。この短いサイクルでの不祥事連発を見るに、どうしても不倫騒動の際、川谷を周囲の大人が叱ったように思えない。

・才能があるから怒れない?

きっと川谷には音楽の才能があるのだろう。そして才能ある者にはキレにくい気持ちもよく分かる。芸能界の中でも特にミュージシャンは、不倫・詐欺・覚醒剤などの不祥事があっても復活が早い。飛び抜けて早い。極楽とんぼの山本圭壱さんが10年以上も本格復帰出来ないことを考えれば、いかに音楽業界が甘いのかよくわかるというものだ。

これはひとえに “才能への畏怖” から来ているのだと思う。きっと川谷はとんでもない才能を秘めているからこそ、周囲の大人は叱れないのではないだろうか? ──でもそんなの関係ねえ。怒るときは怒っていいし、怒るべきである。今回の騒動であっさり活動自粛したということは、いよいよ周囲の大人たちが激ギレした、とも推測できなくもない。

もちろん不倫騒動の際、周囲の大人たちが鬼ギレしたことも十分に考えられる。だとしたら、川谷絵音は全く反省していないか、メチャメチャ反省しているけど、愛と性欲が強すぎて自分を抑えられないかのどちらかだろう。後者だった場合は、少々同情する。

参照元:週刊女性PRIME
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
イラスト:稲葉翔子マミヤ狂四郎

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