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いま『エア取材』が話題になっている。著書「真説・長州力」などで知られるノンフィクション作家・田崎健太氏が「サッカー専門誌でエア取材が横行しているのではないか?」と寄稿したもので、特にメディアに携わる人たちには興味深い内容であろう。

エア取材とはざっくり「実際には取材をしていないのに、取材をしたように見せかける記事」のこと。特に問題となっているのは有名サッカー選手や監督に対するインタビュー記事である。果たして本当に、エア取材で記事を執筆することは可能なのだろうか……?

・検証してみた

エア取材で記事を執筆することは可能なのか? それを確かめるべく今回、我々は迷惑メール評論家のGO羽鳥氏にエア取材を敢行した。……つまり取材していない。以下が、エアインタビューの内容となっているので、ご覧いただきたい。

記者:「本日はお時間いただきありがとうございます。今回は迷惑メール評論家という肩書を持ちながら、女性に大人気のGO羽鳥さんのプライベートに迫っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします」

「よろしくですゥー」

記者:「さっそくですが、GO羽鳥さんは37歳ということですが、年齢の割にお若い印象があります。何か秘訣はあるのでしょうか?」

「そうですねェ。意識してるのは姿勢かな? 元々は猫背になりがちなので、背筋をシャンとすることは意識してますね。なんなら定期的に男性用ブラジャーも着けてます」

記者:「男性用……ブラジャーですか。なるほど。その他にはありますか?」

「うーんと、そうだなぁ……(しばし考え込む)。そうだ、お料理はなるべく自分でするように心がけてます。最近はタイ料理にハマってて、この前作ったトムヤムクンは世界一おいPかったです☆」

記者:「そうですか。やはり外食ばかりだと偏った食生活になってしまいますもんね」

「そうそう。あと、部屋では常にリラックスすることは心がけてるかな。アロマもヨガも必須だし、お風呂の時間は特に大切。もちろんお風呂上がりにフェイスローラーでコロコロも欠かしちゃダメヨ」

記者:「なるほど。いろいろと秘訣があるんですね。では若さを保つ上で、一番重要なことは何でしょうか?」

「一つに絞るのは難しいなァ……。まずは自由でいることじゃない? 変な意味じゃないんだけど、GOはリラックスできるなら女性ものの洋服でも着ちゃうし、お化粧だってしちゃう。そういう気持ちが若さを保ってるのかなァ?」

記者:「ふむふむ」

「あとは……恋ね(キリッ)。恋をしていれば人間誰だって若くいられるワ。私が大切にしてる言葉があるんだけど “素敵なキスをする”って本当に大事。本当に素敵なキスは、美味しくて美味しくて、もうそれだけで心が満たされるものなの」

記者:「そ、そうですか……。それでは最後に読者の方にメッセージをお願いします」

「いつも応援ありがとうございますゥ。今は恋をしていないのでチョッピリ老け込みがちですが、いつ恋が走り出してもいい準備はしています。皆さんも素敵な恋をして下さいね♡ 発車オーライ☆」

──以上である。エア取材なので上記インタビューは嘘っぱちも嘘っぱち、デタラメしか書いていない。だが、その人のパーソナルな情報が多少あれば、何となくインタビューっぽい記事をサラサラと書けてしまった。

個人的に大好きな長州力や初芝清のインタビューなら、今回よりさらにクオリティを上げる自信がある。サッカー専門誌でエア取材が横行しているかはさておき、「エア取材をやろうと思えばできる」ことは証明されたのではないだろうか? 今後の展開を見守りたい。

参考リンク:サッカー専門誌『エア取材』横行か 作家の検証と告発
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼自由とはとても大事なようだ。

▼以前もGO羽鳥氏は「キスは美味しい」と語っていた。

▼もう一度言うが、インタビュー内容は嘘っぱちだ。

▼田崎健太氏の「真説・長州力」はマジでオススメだ。保永昇男のくだりが最高。
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