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アメコミを代表する人気キャラクター、スパイダーマン。その名の通り、クモの力を得たヒーローが活躍する大人気コミックで、アメコミに詳しくない人でも「スパイダーマンは知っている」という人も多いことだろう。

そんなスパイダーマンは、これまで数本が映画化されているが、「スパイダーマン」だの「アメイジング・スパイダーマン」だの、少々ややこしいことも事実である。そこで今回は、「スパイダーマン」と「アメイジング・スパイダーマン」の違いを中心に、映画・スパイダーマンが10倍楽しくなる基本知識をお届けしたい。

・映画化の権利はソニー・ピクチャーズ

まずスパイダーマンは、アイアンマンやアベンジャーズ、X-MENと同じマーベルコミック系列のヒーローである。映画化の権利を持っているのはソニー・ピクチャーズで、アイアンマンやアベンジャーズはディズニー、X-MENやファンタスティック・フォーは20世紀フォックスと少々ややこしい。

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それはさておき、スパイダーマンはクモと同等の能力を有しているが、元々は普通の人間である。そのためか、能力に対して非常に前向きで作風も明るいことが特徴だ。生まれつき能力を有しているせいで、人類から迫害されがちなX-MENとはだいぶ違う。

また、本人も明るい性格で、なおかつ高校生ということから、マーベルヒーローたちからはマスコット的に扱われることが多い。ニューヨーク市民から “スパイディ” の愛称で親しまれる等身大ヒーロー「あなたの親愛なる隣人」がスパイダーマンなのだ。

・前3部作は大ヒットしたが……

そんなスパイダーマンが映画化されたのは2002年のこと。主演はトビー・マグワイヤ、監督はサム・ライミが務め、2007年までに公開された3部作はいずれも世界的な大ヒットを記録した。

「スパイダーマンは鉄板!」……と感じたと思われるソニー・ピクチャーズは、監督や主要キャストはそのままに、新3部作を追加した6部作構想を発表。だがこれはサム・ライミ監督が降板したことにより白紙となってしまった。

そこでソニー・ピクチャーズが考えたのがリブート(再始動)で、主演アンドリュー・ガーフィールド、監督にマーク・ウェブを迎え「アメイジング・スパイダーマン」を制作することに。こちらは現在までに2作が公開されているが、特に2は興行的失敗に終わり、ソニー・ピクチャーズは方向転換を余儀なくされてしまったのだ。

・今後の映画「スパイダーマン」の予定

……と、ここから少し話は飛ぶが2016年4月29日から公開される映画「シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ」にはスパイダーマンが登場している。

「ソニーのスパイダーマン」が「ディズニーのキャプテン・アメリカ」に登場するのは両社が歴史的な提携を結んだためで、同作に出演しているスパイダーマン役のトム・ホランドを主演に、監督ジョン・ワッツで「スパイダーマン・ホームカミング(SPIDER-MAN: Homecoming)」が2017年に公開予定だ。

とにもかくにも、アメコミの中でも最高レベルの人気を誇るのがスパイダーマンで、今後も様々な作品に登場することだろう。ティーンエイジャーらしく、明るくもありウジウジ悩むこともあるスパイダーマン。爽快感と親近感が、同作最大の魅力である。

参考リンク:Facebook
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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▼スパイダーマンも登場する「シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ」の予告編。

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