2016年3月29日、エジプトのアレクサンドリア発カイロ行きMS181便のエアバスA320型機が、爆弾ベルトを巻き付けた男にハイジャックされる事件が起こった。

場所が場所だけにイスラム国の犯行かと見られていたが、どうやら、犯人の動機は恋愛がらみだった模様だ。その後、そんな犯人の写真が公開されたのだが、屈強なテロリストのイメージとは程遠い、タダのジイさんだったことが明らかになったのだ!

しかも、人質とのん気に記念撮影までする余裕をカマしているのだが、一体このジイちゃんは何者なのだろうか!?

・ハイジャックの動機は「元妻に会いたかった」から!

乗客62名を乗せたMS181便をハイジャックした容疑者は、サイフ・エルディン・ムスタファというエジプト人の男で、カイロ行きの便をキプロスのラルナカ空港に着陸させるよう指示。腰に爆弾ベルトを装着したムスタファは、機が目的地に着くとテロ対策班の説得に応じ、乗客3名と客席乗務員4名以外の人質を解放した。

簡単に交渉に折れてしまうとはテロリストらしからぬが、それもそのはず。ムスタファは人質に、キプロスに行きたかった目的は、「元妻に会いたかったから」だと告げていたというのだ!

・人質と記念撮影に応じたのん気な容疑者

こうして次の展開を待つ間、人質の1人であるイギリス人のベン・イネスさんが、なんと、容疑者に記念撮影を申し込んだのである!

ベンさんは、「もし爆弾が本物なら、死を待つのみで何も失うことはない!」と思い、添乗員に通訳を頼んでムスタファに写真撮影を頼むと、男は肩をすくめて「OK!」と快諾。

そして、まだ爆発物を巻いたままの容疑者に近づき、至近距離で様子を観察したベンさんは、爆弾が偽物でないかとの疑いを持ったと後に語っている。そんな、大胆な行動に出たベンさんと容疑者の記念写真は、二人とも笑顔を浮かべており、爆弾ベルトがなければ ‟微笑ましい” とも言える趣である。

・交渉の末、残りの人質も無事に解放される

その後、さらなる対策班の交渉で容疑者は降伏し、無事に残りの人質も解放された。ちなみに、やはりベンさんの推測通り、爆弾は偽物だったことが判明したそうだ。エジプトの外務官僚はムスタファについて、「彼はテロリストではなくタダのアホです。テロリストはクレイジーですがバカではありません」と実直なコメントを残している。

別れた妻に会いたいばかりに航空機をハイジャックして、爆弾も偽物だったうえ、お人よし丸出しで人質の記念撮影に応じるなど、ツッコミどころが満載すぎて ‟同情の余地ナシ!” である。とにかく、怪我人もなく人質が全員解放されて何よりだった。

参照元:Twitter @htTweetsHindustan Timesthe guradian(英語)
執筆:Nekolas

▼こちらが、エジプト機ハイジャックしたムスタファと人質ベンさんの記念写真だ!