「ハングリー精神」。何かを得るために、ひたむきかつ貪欲にチャレンジを続ける強い気持ちのことである。日本ではこの言葉が聞かれなくなって久しい気がする……。

そこで今回は、「これぞまさにハングリー精神!」と叫びたくなるような海外の事案を紹介したい。ポケモンカードを買えなかった2人の兄弟が、完全なるオリジナルのカードゲームを自作したのだ。そしてその出来栄えたるや、アッパレ! 最高傑作が完成してしまったのである!!

・紙とペン、そしてイマジネーション

ポケモンや遊戯王のカードが欲しかったけれど、お金が足りなくて買えなかった兄弟。そんな彼らに与えられていたものは、紙と、色とりどりのペン、そして彼ら自身の想像力だけであった。それらを駆使して彼らが作り上げたのが、「クリーチャーカード」というカードゲームである。クリーチャーとは日本語で “生き物” という意味だ。

・独自のルール

兄弟が作ったカードゲームには以下のような基本的なルールが存在する。

・カードには「生き物」「進化」「アイテム」の3種類があり、一番最初にプレーヤーが所持するのは生き物3枚、進化1枚、アイテム1枚である。

・プレーヤーは自分のターンになったら、次の5つの動きのどれかを選択できる。(1.カードを引く、2.アイテムを使う、3.召喚、4.攻撃、5.進化)

その他にも時と場合に応じたルールが設定されていたり、ダメージやHP(体力)の独自の計算方法があったりする。また彼らが “トラップ” と呼ぶ特定の動きは、遊戯王カードからヒントを得たという。

・300枚ものカード

2人の兄弟がイチから作成したカードの総数は、およそ300枚。一体どれくらいの時間をかけて完成させたのだろう……。それぞれのカードには、キャラクターの絵が丁寧に描かれており、さらにその特徴や説明が詳細に書き込まれているのだ。手抜き感は一切ない。たった1枚書き上げるだけでも、相当な時間と労力を要したに違いない。

中には “ダイソン” という名前のキャラクターも存在し、言わずもがな掃除機メーカーのダイソンから名付けたそうだ。ゲームが少しでも面白くなるよう、日常のさまざまなシーンからヒントを得ようとした兄弟の努力と工夫がうかがえる。

お金さえあれば、たいていのモノが手に入ってしまう世の中だ。しかし実際には、簡単に得る、そして与えることが、逆に大きな芽を摘んでしまうこともあるのだろう。例えばそれは、豊かな想像力。こんな時代だからこそ、ハングリーに! プライスレスな何かを求めていきたいものである。

参照元:MashableKotakuTelegraphImgurReddit(英語)
執筆:こやぎ

▼兄弟がイチから作った珠玉(しゅぎょく)の300枚!

▼1枚1枚すごく凝っていて、手抜き感はゼロだ。

▼掃除機メーカーの「ダイソン」から命名したキャラクター

▼大切に箱に保管されている。一生もの、プライスレスだ。