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2008年、地方間の格差や過疎などによる税収の減少に悩む自治体に対し、格差是正を推進するための新構想として「ふるさと納税」が創設された。一言でいえば自治体への寄付金。寄付をすると御礼品がもらえたり税金が控除されたりと、実をいうと人気の制度だ。

その御礼品は地域の特産品であることがほとんどだが、長崎県島原市に「島原市長と語らう特別な晩餐会」なるものが存在! 大人数で行われるかと思いきや、なんと1対1(もしくは2)で直接食事ができるというのだから実際に行ってみた!

・晩餐会の内容

今回の御礼品に気づいたのは、2015年12月のことである。編集部のYoshio記者が何気なくふるさと納税を調べていて発見した。一体、どのようなものなのか気になったため、10万円を島原市に寄付したそうだ。

晩餐会の内容は、文化財に登録された湧水庭園「四明荘」にて、島原の古川市長と2時間の会食。島原の旬の食材をいかした名店の料理を堪能できるというもの。普段食事できない場所で料理が味わえるのも大きな特典である。ちなみに料理はイタリアン「リストランテ・アルレッキーノ」・割烹「匠月」のどちらか1つを選択する形となり、私たちは和食をお願いした。

・いざ島原へ

それから島原市とメールでやりとりを行い、日程を調整。特に意味はないが、3月14日のホワイトデーに晩餐会の日程が決まった。そして迎えた当日。ホテルから役所の方の送迎で湧水庭園「四明荘」を訪れると、それは素晴らしい光景が待っていた。

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豊かな湧水を利用して造られた独特の景観は、隅から隅まで手入れが行き届いており美しい。そこにいるだけで癒される……まさに「最高のおもてなし」を受けているという表現がピッタリ! 「和」の素晴らしさを改めて感じることができる場所だった。

・しまばらんも登場

また、大人気漫画『妖怪ウォッチ』の作者・小西紀行先生がデザインした「しまばらん」も出迎えてくれたのだから大興奮。いい歳したオッサン2人が、ついつい「カワイイ!!」とハシャいでしまった。

それはおいといて、小西先生のいい話も聞くことができた。小西先生は多忙の中、出身地のために「しまばらん」をデザインしてくれた上、使用権利などすべてを島原市へ譲渡したという。ふるさとを思う気持ち、小西先生の懐の大きさに感動した。

・勝負パンツをプレゼント

そしていざ会食がはじまり、島原について語り合うことしばし。男であれば「勝負パンツ」一択であろう……ということで、私たちは用意していた特注のパンツを古川市長にプレゼントした。

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パンツには、古川市長が大切にしている言葉「市民目線」、そして島原から注目を集める活躍を願う気持ちから島原の乱にかけた「古川の乱」をプリント。はたして気に入ってくれたのか。衝撃の結末は……次ページ(その2)へGOだ!

Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.