IMG_3870 (1)

いよいよ、プロ野球の開幕まであとわずか。テレビなどで順位予想がされ、待ちに待った時が近づいている。今季の注目はなんといっても2年連続で日本一になっている福岡ソフトバンクホークス。はたして常勝軍団に穴はあるのだろうか。

・最大の補強となった松田残留

そこで今季のソフトバンクを紐解いていきたいのだが、まずチームにとってオフの朗報となったのは松田の残留だろう。中心選手でムードメーカーの彼が仮に移籍していたならば、チームに与える影響は大きかったに違いない。

海外FA権を行使したものの、結果的に折り合いがつかず残留したことで三塁手、そして打線の中軸で困ることはなくなった。松田の残留はチームにとって最大の補強と言っていいだろう。

・隙のない打撃陣

そして打撃陣だが、メジャーリーグ挑戦で李大浩が抜けたとはいえ、打線にはトリプルスリーを達成した柳田、アベレージヒッターの内川、首位打者の長谷川、成長著しい中村晃など、隙のない選手がズラリと揃う。その上、昨季一軍デビューを果たした上林をはじめとする生きのいい若手もおり、充実したメンバーは他球団にとって脅威だろう。

守備に関しても不動のメンバーが揃う上、バックアップも充実。捕手もベテランの細川、鶴岡、高谷、さらに若手の斐紹(あやつぐ)と、誰が試合に出場したとしてもハイレベルな戦い方ができるのも強みだ。

・安定した投手陣

続いては投手陣。こちらの安定感も12球団一と言っても過言ではない。エースの摂津、昨季13勝を挙げた武田翔太、9勝無敗のバンデンハーク……といったように先発ローテーションに困ることはない。

また、メジャーリーグから和田毅が復帰。さらには再起をかける松坂大輔とチーム内で激しい競争が生まれており、相乗効果も期待される。後ろも五十嵐、サファテと盤石なので、シーズン中にチームが大きく崩れることは考えにくい。

・新設された二軍本拠地

それに加え、ソフトバンクは育成にも力を入れており、3月19日には新設された二軍本拠地がお披露目。充実した設備は、一軍を目指す選手たちにとって大きな力になるだろう。その中から新しい才能が出てくることも予想される。

以上を考えると、穴を探してもそう見つからないだけに、ソフトバンクが今季もペナントレースの大本命であることは変わらないだろう。しかし、何が起こるのかわからないのが野球の楽しいところ。今季、ペナントレースの行方はどのようになるのか。今から楽しみだ。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
こちらもどうぞ → 「2016年プロ野球展望

▼昨季の好珍プレー