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今日で東日本大震災から5年が経った。東京・国立劇場では、政府主催の東日本大震災五周年追悼式が行われた。また各地でも追悼の催しが行われたようである。

今年も新宿アルタ前のオーロラビジョンで、追悼式の中継は行われるのだろうか。また14時46分には街行く人は黙とうするのか。その様子が気になり、アルタ前に行ってみたところ、今年は追悼式の中継は行われず、時報が流れることもなく、ビジョン管理会社の哀悼の言葉が表示されるのみだった。

・2012年、多くの人が足を止め

震災から1年の2012年3月11日は、アルタ前に多くの人がいた。快晴の日曜日、政府主催の追悼式の様子を見ながら、14時46分を迎えると、その場にいた大勢の人が目を閉じて静かに黙とうを捧げていた。2013・2014年は平日ながら、多くの人が足を止めて、ビジョンの時報を合図に黙とうを捧げた。

・時報もなく

今年は追悼式の中継はなく、また時報が鳴ることもなかった。アルタの運営会社からの哀悼の言葉が表示されるのみ。その言葉は以下のものだ。

「被災地の新たな再生を、強く願って 再生への新たな一歩を踏み出している被災地の皆さまのご健康をお祈り申し上げますとともに、三越伊勢丹グループとして、明るい未来のために力を合わせてまいります。 株式会社スタジオアルタ」

・足を止める人

黙とうの合図はなかったが、それでもビジョンを見上げて、立ち止まる人の姿が見られた。被災地ではいまだに避難所生活を送る人も多く、原発事故の影響で郷里に帰れない人も少なくない。被災地が本当の意味で震災以前に戻る日はいつになるのだろうか。改めて震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りする。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼震災から5年。2016年3月11日14時46分の新宿アルタ前

▼2012年3月11日の新宿アルタ前

▼2013年3月11日の新宿アルタ前

▼2014年3月11日の新宿アルタ前