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目的がハッキリし、適切に進められる会議は、どんなに長くても苦にはならないもの。だがしかし……私はどうしてもアレが苦手だ。“偉い” オッサンが、いつまでもいつまでも長く長く、非常にどうでもいい話を語るタイプの会議である。

声を発するだけで、姿を見せるだけで、薬でも盛られたかのようなあの眠気に襲われる。しかし、寝たり、ダルそうにしては社内評価はダダ下がりだ。究極にダルい会議でも “真面目に参加している顔” をする方法はないのか。きっと皆さんも、日々工夫しているだろう。今回、ご紹介するこの4つテクニックのように……!

その1.脳内シアター

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第1のテクニック、名付けて『脳内シアター』だ! 頭の中で好きな映像を再生する、という道具も何もいらないエコロジーな技である。30分で済みそうならアニメ、小一時間かかりそうならドラマ、2時間くらいなら映画、3時間に迫りそうならミュージカルがオススメだ。

好きな作品であればあるほど、集中力もアップ! もちろん別の方への集中だが、覚醒していられるのは間違いない。ただし、意見を求められる可能性がある場では、1/3くらいはオッサンの話を耳に入れておこう。

その2.おえかき実況中継

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会議ならきっと筆記用具を持っているはず。ましてや、クッッソ長いお話が大好きなオッサンがいる職場なら、「メモ=正義」であるはずだ。それを上手に利用したのが『おえかき実況中継』である。

メモをとっているフリをしつつ、オッサンの表情、話、また周りの人の様子、たまに出る業務連絡をリアルタイムでイラスト化。楽しくなってくるので頭がガンガン冴えてくるぞ。一見、遊んでいるように見えるが、絵と会議の内容がヒモづいているため、後から見返すと話の内容がバッチリ思い出せる。記録としてかなり有効だ。

その3.『月刊少女会議』

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「3」を進化させた技が『月刊少女会議』だ。会議の内容をまさかの漫画化。今月の会議中の様子をビジュアル化してしまおう。コマ割りなんてどうでもいい、何となく会議の流れが時系列で見えればそれで良い。

それを仲良しの同僚に見せればウケること間違いなし。会議の内容もバッチリおさらい&共有できるので一挙両得である。

その4.可愛いは正義

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基本は上記の3つの技である。たいていの会議はこれで乗り切れるが、しかし、それでも、どうしても、どうしても、どうしようもないときには、第4の技を使うしかない。『可愛いは正義』である。

イマジン! 想像してごらん? エンドレスなトークをしてくるオッサンが、可愛いニャンコであると。猫ならニャンニャン鳴いていてもイライラしない。むしろ、ずっと眺めていたい……! 猫でなくてもいい、ワンコでもうさこでも美少女でも、とにかく可愛いから許せる存在にしてしまえば、死ぬほど長い話も全く苦ではないはずだ。

──以上である。

決して褒められた話ではないが、会議中に寝ちゃうよりいいじゃない、寝ないように工夫しているだけまだマシじゃない! 一応、話だって聞いてるんだし!!

ただ、これらの技を使う際はなるべく目立たない席を陣取った方がいいだろう。とくに『2.おえかき実況中継』と『3.月刊少女会議』は、背後を敵に取られれば、即「不真面目社員」の烙印を押されてしまう。戦場で背中を向けていいのは、壁だけだ。端っこの一番後ろの席なんかがオススメである。

執筆、イラスト:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.