ほとんどの女性が、子供の頃にお人形さん遊びをして育つものだ。特に世界中で大人気なのは、細くくびれた腰と長~い手脚に、美しいブロンドの髪を持つキュートなバービー人形である。

しかし、人形の容姿があまりにも完璧すぎると、子供に間違った美の固定観念を植え付けかねないと、近年批判が強まっていた。そこで、バービー人形の製造元が体型や人種が異なるタイプを発売することを決定し、大きな話題を呼んでいる。

・バラエティに富んだタイプのバービーが登場することに!

バービー人形を製造する米マテル社が、従来のタイプに加えて、‟小柄” と ‟長身”、‟ぽっちゃり” という3つの体型から選べるバービーを発売すると発表。

それに加えて、7種類の肌色と、18種類の瞳の色と髪型を持つタイプもコレクションに揃えられるとのこと。そうなれば、子供達はバラエティに富んだ中から、自分にピッタリのバービーを選べるようになる。

・現実を反映した人形が求められている欧米諸国

今まで、バービー人形は洋服やアクセサリーを変えることはできたが、それ以外は選択肢が多かったとは言えない。

人種のるつぼであるアメリカやヨーロッパ諸国には、肌の色と瞳、髪の色や体型が異なる子供達が大勢暮らしている。金髪で肌が白いバービー人形しか選べなかったら、あまり現実的とは言えないのは確かだ。

・子供達はリアルな容姿の人形を求めている!?

以前、「19歳女子の平均的な体型を基に設計されたラミリー人形」について紹介したことがある。この人形は、好みでソバカスやタトゥーなどのシールを貼って、自分好みにカスタマイズできる仕様になっている。

実際に、子供達にラミリー人形とバービーを与えてみたところ、ラミリーを好む女の子が多かったという実験動画もある。そういった現実も踏まえて、マテル社が世論を反映して、様々なタイプのバービー人形を発売するとの決断は、理にかなっていると言えるだろう。

近年は人形だけなく、あらゆる分野でダイバーシティ(多様性)が求められる時代になった。個々の背景や文化をベースに多くの選択肢から選ぶと同時に、異なるものを尊重して、受け入れていく精神が必要とされているのではないだろうか。

参照元:FacebookMashable(英語)
執筆:Nekolas

▼マテル社が発売予定の「多様性あふれるバービー人形」のデザイン