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私事で恐縮ですが、筆者の特技はズバリ、「缶ビールを上手に注げること」です。筆者の未来のダンナ様は、毎晩絶妙な注ぎっぷりのビールで晩酌できるのですから、そりゃ幸せだと思います。今回のご相談は、この真逆バージョンです。

・ご相談内容(麦男・35歳)

「2歳下のカノジョができました。金銭的に余裕がないので、俺のアパートで家飲みデートがメインです。俺はビール、カノジョは缶チューハイやノンアルコールカクテルを飲んだりしています。カノジョが作ってくれるツマミはすごく美味しくて満足しているのですが、カノジョのビールの注ぎ方がヘタクソすぎて、ぶっちゃけストレスです。ほとんど泡です」

・缶から直飲みではなく、グラスに注ぐのが真のビール好き!?

3度のメシよりビールが好きな筆者ですから、麦男さんのお気持ちはよくわかります! 缶から直接飲むのではなく、きちんとグラスに注いでいるあたりも、麦男さんのビールに対するこだわりがひしひしと伝わってきますね。筆者が麦男さんのカノジョだったら、ほとんど泡なビールを飲ませたりはしないでしょう。

・ビールを飲まない人に上手な注ぎ方を期待するのは無茶!

麦男さんのカノジョさんは、缶チューハイやノンアルコールカクテルを飲むとのこと。おそらくカノジョさんは、ビールを好んで飲むタイプではないのでしょう。ビールを飲まない人に、上手にビールを注げというのは、そりゃ無茶な話ですよ! 料理をしない人にフランベ(アルコール度数の高い酒をフライパンに振りかけ、炎をあげる調理法)しろと言っているようなものです。

・惚れたオトコにお酌するのは女性にとって極上の喜び!

「手酌で良いのでは?」と書こうかとも思ったのですが、惚れたオトコにお酌をするのは、女性にとって極上の喜び! 麦男さんが「手酌で良いよ」と言ったとしても、おそらくカノジョさんはお酌したがるでしょう。というわけで、手酌案は却下!

・グラスは割ったことにして、直飲みスタイルで

いっそのこと、缶から直飲みもアリなのでは? 3度のメシよりビールが好きな筆者ですが、仕事で疲れているときなど、グラスを用意する手間さえ面倒に感じ、缶から直飲みすることがあります。たまに缶から直飲みするのも、新鮮だったりするものですよ。

1人飲みのときはグラスに注ぎ、カノジョさんが来るときは缶から直飲みと、使い分けましょう。グラスは、割っちゃったってことして、食器棚の奥に隠しておけばノープロブレム!

・いざ、三々九度作戦決行!

ちなみに筆者の注ぎ方は、「3度注ぎ」と呼ばれている、3度に分けて注ぐやり方です。おそらく、大半のビール愛飲者が家飲みするときは、3度注ぎを導入しているでしょう。これを、三々九度に引っかけるのもアリ。「三々九度って、3回に分けて注ぐんだっけ?」と、すっとぼけつつ、「俺たちの結婚式を想定して、3回に分けて注いでよ」とリクエストしましょう。

女性は「結婚」というキーワードが大好きですから、大はしゃぎするでしょう。「三々九度は3回に分けて飲むんだろーが!」だなんて、野暮を言うことはないはずです。

最後に、ちょっとだけ厳しいことを書きますね。「金銭的に余裕がないので、俺のアパートで家飲みデートがメイン」とのこと……。ご事情があるかとは存じますが、外食先で、生ビールが飲めるようなデートを目指すべく、収入アップに励んで頂きたいなぁというのが筆者の本音です。家飲みばかりのデートに文句ひとつ言わず、そのうえツマミまで作ってくれるカノジョさんは、素敵な女性なのだと思いますよ。注いだビールがほとんど泡でも……。

恋愛コラムニスト:菊池美佳子 Twitter
イラスト:Rocketnews24.

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