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手羽先にひつまぶし、きしめんに名古屋コーチンなど、美味しいものぞろいの名古屋めし。中でも辛いもの好きに人気なのは “台湾ラーメン” だが、名古屋通の知人によると台湾ラーメンもいいけれど、そこから派生した “アメリカン” がおススメとのこと。

正式名称は “台湾ラーメンアメリカン” というらしく台湾なんだかアメリカなんだか、もはやどこの国の名物だよ状態。一体全体どんな食べ物なのだろうと、元祖台湾ラーメンの店と言われる味仙(みせん)に行ってみた。

・辛味の少ない台湾ラーメンアメリカン!? 

愛知県内に9つ店舗を構える味仙、今回お邪魔したのは矢場店だ。大須商店街の近くで、真っ赤な文字が目印。さっそく扉をくぐってみると「いらっしゃいませ~!」と元気な声が出迎えてくれる。見渡してみると、働いていらっしゃるのはアジア系の人が多いよう。

「台湾な雰囲気はするけれど、アメリカンなにおいは全くしないぞ。本当にそんなメニューがあるんかいな」と疑いながらメニューを見ると……あった!! “台湾ラーメン(アメリカン)辛さ控えめ” と書かれている。アメリカンは台湾ラーメンより辛くないということなのか。

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・さっぱりと食べやすいアメリカン

取りあえず、台湾ラーメンとアメリカンと両方頼んでみることに。まず運ばれてきたのがノーマルの台湾ラーメン。やや小ぶりのお椀にしっかり系の太麺が入っていて、鶏ガラスープに唐辛子とひき肉、ニラがどっさり。見るからに辛そうだ。一方のアメリカンは普通サイズのラーメン椀で登場。具材は同じだ。

スープの濃度は、アメリカンの方が心持ち薄そうに見える。実際に食べ比べてみると見た目通り、ノーマルの台湾ラーメンの方が辛い。ただ耐えられないほどではなく、シャキッとする気持ちいい辛さだ。そしてアメリカンの方は台湾ラーメンと味は同じだが、若干さっぱりとしている。

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・台湾ラーメンにスープを足したものがアメリカン

確かにアメリカンの方が辛くない。もしかして……アメリカンコーヒーと同じ原理で原液を薄めているのか!? 店員さんにノーマル台湾ラーメンとアメリカンの違いを聞いてみると「アメリカンは店の特製スープを台湾ラーメンの倍ほど入れて薄めています」とのこと。 

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辛さが苦手な人のためにと作られたメニューらしい。なるほど、アメリカンは汁が多いとはいえ薄まった感じはなく、うま味はそのままでサッパリと仕上がっている。名前の由来まで聞くことはできなかったが、多分コーヒーのアメリカンと同じ意味合いで正解だろう。

同店はラーメンだけでなく、そのほかの中華料理やピリ辛手羽先など種類が豊富。店内も、これぞ中華食堂という雰囲気で楽しいぞ。近くにあれば週3くらいで通いたい感じだ。辛いもの好きは台湾ラーメンを、ちょっと勇気ないなという方はアメリカンから試してみてくれよな!

・今回ご紹介した店舗の詳細データ

店名 味仙 矢場店
住所 愛知県名古屋市中区大須3-6-3
時間 昼 11:30~14:00. (土・日15:00) / 夜 17:00~翌1:00 (金・土17:00~翌2:00)
定休日 なし

Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼これが “台湾ラーメンアメリカン” だ

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▼ノーマルの “台湾ラーメン” は辛さがクセになる!

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▼台湾ラーメンアメリカンの汁。さっぱりとした辛さが特徴

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▼台湾ラーメンの汁。ちょっと辛い

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▼左が台湾ラーメン、右がアメリカン

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▼手羽先もピリッとしていて美味しい!!

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▼赤い文字の看板がディープインパクト “味仙”

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