spider

事件は2015年11月某日の土曜日、午前2時に起きた。場所はオーストラリアの都市、シドニーだ。海外サイトが報じるところによると、「殺してやる! 死ね!」という男性の怒鳴り声と、耳をつんざくような女性の絶叫を聞いた隣人が、警察に通報したらしい。

警察が男の家に到着すると、そこには通報通り一人の男性が。しかし、女性の姿がどこにも見当たらない。すると男性は「マジででっかいクモがいたんだよ! 俺はクモが心の底から大っ嫌いなんだよ~~~っ!! 」。なるほどクモね、……ってクモだとぉぉおーー!?

・家庭内DVで通報される

男性の「殺す! 死ね!」という怒声と、女性の絶叫をセットで聞いたら、「あらそぉ」と素通りできる人がいるわけがない。ついでに家具が投げ飛ばされるような音まで鳴り響いていたと言うのだから、誰もが目に余る惨状を想像したに違いない。「DVが起きているようなんです!」という地域住民の通報によって、何台ものパトカーが駆け付けて辺りは騒然となったそうだ。

・消えた女性

通報のあった家に潜入すると、顔を赤らめて恥ずかしそうにしている30代の男性を発見。警官と男性の間で、以下のような会話が繰り広げられることに……

警官:「奥さんはどこですか?」

男:「いません……。」

警官:「では、ガールフレンドですか?」

男:「いないんです……!」

警官:「いい加減にしてください。怒声を聞いて通報があったんです。あなたは女性に何をしたんですか!」

男:「ク……クモが。ととととんでもなくでかいクモがいたんです! 俺はマジのマジでクモが大っ嫌いなんだよ~~~!! 」

・女性の声の真相

通報によると “男性と女性の声” が聞こえた、との証言であったが、女性のように聞こえた声も、実は同一人物の男性が発していたことが判明。「殺してやる!」という攻撃的な男性の声も、「キャーー!」という恐怖に怯える女性のような声も、男性が一人で二役をこなしていたのである。

ちなみに男性の部屋は、突入した警官が 煙(けむ)たがるほどの殺虫スプレーで充満していたそう。

・幸か不幸か……

人間を死を至らしめることもある有毒グモが、確かにオーストラリアには存在している。しかし今回通報されてしまった男性は、クモから逃げ惑うことと、罵声をあびせることに必死で、どんなクモだったかはっきり確認できなかったという。死骸となったクモを発見した警察も、種類までは公表していないようだ。

有毒グモだった場合、命拾いした男性はツイているのかもしれない。しかし、午前2時に近所を騒然とさせ、あげく通報され、メディア各紙を飾ってしまった。幸と言うべきか不幸と言うべきか……。なんともコメディチックなお騒がせ事件であった。

参照元:FacebookMail OnlineYahoo! News(英語)
執筆:こやぎ
Photo:Wikimedia Commons.

▼こちらは今回の事件とは対照的に、冷静にでっかいクモを捕獲しようとしている人の動画だ。絶対真似しちゃダメ!