大手オンライン通販の米Amazonは、ショッピングサイトだけでなく、ドラマや映画をオンデマンド配信するサービスも提供し、独自のドラマシリーズも製作している。

そのなかの1作品である最新ドラマシリーズを宣伝するために、Amazonがニューヨークの公共交通機関に、旭日旗とナチスのシンボルを思わせる広告を使用したところ、大きな物議を醸したというのである。ネットユーザーからも、かなり広告を不服とする反応が返ってきているようなのだ。

・Amazonの広告に物議

米Amazonが、ニューヨークの公共交通機関にて宣伝を展開したドラマシリーズは、『Man in the High Castle:マン・イン・ザ・ハイキャッスル』。本作は、アメリカが第二次世界大戦でドイツに負け、ナチスに支配されてしまうという設定で ‟もしも” の世界を描く作品だ。

第二次大戦では、ドイツとイタリア、日本が同盟関係を結び戦っていたため、ドラマの宣伝広告として、ナチスのシンボルと日本の旭日旗を思わせるデザインが使用されたのである。

・インパクト大なデザイン

問題となった広告デザインを見ると、バスの座席の片側はナチスのシンボル、そして反対側の座席には旭日旗に似たデザインが大胆に施され、何も知らない乗客は、車内に入った瞬間にギョッとしてしまうに違いない。

バスの外側には全体的に、ドラマのロゴや出演俳優の写真が使用され,車内にもポスターが貼ってはいる。しかし、ドラマの内容を知らなければ、すぐに宣伝広告だとは判断できないだろう。ファシズムを連想させるシンボルを全面に押し出したデザインは、さすがにインパクトが強すぎたようだ。

・海外ネットユーザーの声

そんな宣伝広告はネット上で物議に! ネット上では以下のようなコメントが寄せられている。いくつかピックアップすると、

「42番街のシャトルバスが、ナチスと大日本帝国のシンボルで覆われていたんだけど、これってアリなの!?」
「ドラマの宣伝だって分かっているけど、いい気分はしないな……」
「Amazonが広告費をナチスのシンボルに使うなんて、どうかしている!」
「仮にアメリカ国旗でも、落ち着かない気分になりそうだ」
「フィクションでも、公共交通機関がこのデザインで覆われるなんて嫌だわ」

と、反発する声が多いようだ。

Amazonとしては、‟ナチスに支配されたアメリカ” を疑似体験してもらうことで、ドラマシリーズへの興味を駆り立てようとの目論見だったのかもしれない。そういう意味では、宣伝の効果は大いにあったと言えそうだ。

参照元:TwitterIMDbMashable(英語)
執筆:Nekolas

▼何も知らずにバスに入ったら、ギョっとしてしまいそうな広告デザインだ

▼バスの外側に、ドラマのロゴや俳優の写真は使われているけれど……

▼こちらが、Amazon製作のドラマ『Man in the High Castle』の公式予告編