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秋の気配が深まるこの季節、“芸術の秋”を思う存分に楽しめる超お得なイベント「関西文化の日」が始まることを、あなたはご存じだろうか。なんと2015年11月14日(土)~15日(日)の2日間を中心に、関西エリアにある約600の美術館や博物館の入場料が無料になるのだっ!

山県有朋の別荘 “無鄰菴” (京都)や、大阪歴史博物館(大阪)、天理大学付属天理参考館(奈良)、福井県立歴史博物館(福井)、阿波木偶人形会館(徳島)などエリアもかなり広い。これを機に関西在住の方はもちろん、旅行で訪れる人も思う存分、関西文化を満喫してくれよな!!

・2府8県 約600の施設が入館無料

「関西から日本社会を文化で元気に」と2003年からスタートした企画で、今年で13回目を迎える。福井・三重・滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・鳥取・徳島の2府8県、約600の施設が無料に。参加施設数は昨年から36増えて、さらにパワーアップだ!

期間は2015年11月14、15日の2日間を中心とした、11月1日~11月30日の間。ちょうど紅葉シーズンで、関西圏外から観光をしに来る人も多いのでは……。せっかくなので、このお得なイベントを大いに活用して、関西での思い出をたくさん残してほしい!!

では、実際にどんな施設が無料になるのか……関西在住者もモチロン楽しめるよう、記者の独断と偏見で「ちょっとマニアックだけど、ここは行っといてほしいな~」というスポットを5つ紹介したい。

【おススメスポット5選】

その1:京都府福知山市「日本の鬼の交流博物館」
この時期は紅葉を見るために国内外から本当に多くの観光客が訪れるが、ほとんどが京都市をめぐるのみ。もちろんそれも楽しいが、時間に余裕があれば市外に出て一味違う京都を楽しんでほしい。

京都駅から約2時間、福知山市の大江町というところにある「日本の鬼の交流博物館」。同館では、この地に伝わる鬼伝説をはじめ全国各地の鬼について、わかりやすく説明してくれているぞ。なかなか知る機会のない “鬼” について詳しくなれる絶好のチャンスだ!

その2:大阪府吹田市「国立民族学博物館」

太郎の “太陽の塔” で有名な、万博記念公園内にある博物館。館内はオセアニアやアメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジアなど地域ごとにエリアわけがされていて、それぞれの文化を紹介している。

中でも、日本のエリアがおススメ。各地のしめ縄かざりや祭りで使う道具などが展示されているのだが、日本人でありながらも知らない文化や風習は多いんだなあ~と気付かされるぞ! 見応えたっぷりで楽し過ぎて、あっという間に時間が過ぎてしまうのでご注意あれ。

その3:兵庫県神戸市「UCCコーヒー博物館」

日本で唯一のコーヒー博物館、それが神戸の「UCCコーヒー博物館」だ。普段何気なく飲んでいるコーヒーの起源から栽培方法まで、コーヒーに関するありとあらゆる知識を得られて、お得感満載のミュージアム。

ティスティングコーナーでは月ごとのテーマに応じたコーヒーを試飲することができる。記者のおススメは、併設の喫茶室「UCC Coffe Road」(有料)。UCC直営農園産コーヒーから世界のスペシャルティ・コーヒーまで、その場で楽しむことができるぞ。一般の店頭には並ぶことの少ない貴重なコーヒー豆の販売も。

その4:奈良県天理市「天理大学附属天理参考館」

天理大学に附属する博物館「天理参考館」。天理は奈良市から電車で15分ほどだが、普通はそんなに行く機会がないエリアだと思う。だがしかし同館はいつも、かなりイイものばかり展示していて超おススメ!

一度くらい行ってみても絶対に損はないことを保証する。同大付属の図書館も、資料がたくさんで本好きにはおススメだ。併せて足を運んでもらいたいスポットだぞ。

その5:和歌山田辺市「南方熊楠顕彰館」

和歌山県出身で粘菌の研究者として知られる “南方熊楠” が残した貴重な資料を保存し、研究を進めている「南方熊楠顕彰館」。熊楠と言えば、奇人変人といったイメージが強いが、同館に行けば日本のために大きく貢献をした、立派な人だったことがわかるぞ。

熊楠のことを知らない人でも、普段あまり接することのない世界に魅了されること間違いなしだ! 

以上──、簡単に「関西文化の日」について、その魅力と注目スポットを紹介したが、まだまだ見どころはいっぱい。とても1日では回り切れないボリュームなので、ぜひ期間中に何度も足を運んでみてほしい。上手く活用すれば、関西の秋、芸術の秋を思い切り満喫できるぞっ。

ただしイベントや入場料無料の期間は施設によって異なるので、訪れる前にはホームページなどでチェックすることをお願いしたい。

参照元:関西文化.comPR TIMES
執筆:K.Masami