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さて、度々話題となるのが、飛行機の迷惑行為。当サイトでも「客席で子供がウンコしてた」、「フォークとナイフで乱闘」など、再三にわたって乗客のマナーの悪さをお伝えしてきた。ここまでやりたい放題なら……飛行機の中ってとっても汚いんじゃないの!?

ということでこの度、空港&飛行機の中でどこが汚いかチェックの結果を紹介したい。確認してみたところ……思わぬところがブッチギリで不潔だったことが判明したのだ。トイレ? 通路? 座席? 一体どこだったのだろうか?

・微生物学者が、空港&飛行機で実際に調査!

海外の旅行サイト Travel Math が行った今回の調査。微生物学者が、アメリカの5カ所の空港と4機の飛行機に実際におもむき、26の場所のサンプルを採取。それぞれの細菌の数を調べた。

すると一番不潔だったのは……なんと飛行機の座席についたテーブルの上! 1平方インチ(6.4516平方センチメートル)あたり、平均2155コロニー形成単位(以下、CFU)の細菌が発見されたのである。

ちなみに CFU とは、細菌検査で用いられる単位で、細菌を培地で培養し、できたコロニー(集団)数のことを指す。

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・他の場所はどうだったの?

2155 CFU!? とビックリしてみたものの、正直ピンとこない。なら他6カ所の細菌数と比較してみよう! 以下の記載は、全て1平方インチの数字となっている。

1位:【飛行機】 座席についたテーブル 2155 CFU
2位:【空港】 水飲み場のボタン 1245 CFU
3位:【飛行機】 座席の上のエアコン吹き出し口 285 CFU
4位:【飛行機】 トイレの便器洗浄ボタン 265 CFU
5位:【飛行機】 座席のシートベルトの金具 230 CFU
6位:【空港】 トイレの鍵 70 CFU

なるほど……確かに、テーブルの細菌数はブッチギリじゃあないか。また日常生活品と比べたらもっと分かりやすそうなので、携帯やお金などとも比較してみよう。

– ペットの食器 30万6000 CFU
– ペットのオモチャ 1万9000 CFU
– 家のキッチンカウンター 361 CFU
– 家のトイレ便座 172 CFU
– 携帯電話 27 CFU
– お金 5 CFU

ペットの食器の細菌の多さにちょっとビックリしてしまうが、飛行機のテーブルの上は家のトイレ便座よりも10倍以上汚いのか……。

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・なぜトイレよりも、テーブルの上の方が汚いの?

でも、一体なぜトイレよりも、テーブルの方が不潔だったのだろう? Travelmath によると、近年ではフライト間の時間がどんどん縮まっていることから、ワンフライト毎に飛行機内の全ての場所を清掃する余裕があまり持てないことを指摘。きっと、あまり不潔な印象のないテーブルの上は、ついつい掃除を後回しにしているのかもしれない。

一方で、不潔になりがちなトイレはよく掃除されていそうだ。これは、なんだかホッとしてしまうぞ! また今回の調査では、糞便系大腸菌群などは検出されなかったという。これまた、ホッと一安心だ。

それでは最後に、Travelmath からのアドバイスを紹介しておこう。「食べ物をテーブルの上に置かないこと。そうすれば、細菌を口に入れる可能性がグッと減る。また、手の除菌用ローションを携帯しておくといいだろう」。う~む、やはり自衛することが大切なようだ。

参照元:TravelmathCNN(英語)レジオサーチ
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24. / Illustration:Travelmath

▼最も汚かったのが……テーブルの上だなんて!?
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▼2番目に汚かったのは、空港の水飲み場のボタン
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▼3位は、エアコンの吹き出し口
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▼4位は、飛行機内トイレの便器洗浄ボタン
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▼5位は、シートベルトの金具
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▼6位は空港トイレの鍵
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▼それにしても……ペットの食器の汚さよ
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