2015年7月、1匹のライオンが殺されたことに、世界が激怒した。ジンバブエ、ワンゲ国立公園の人気者オスのライオン “セシル” が、アメリカ人歯科医によって殺害されたのである。

今でも人々の怒りは収まっておらず、歯科医師への激しい非難活動は続いている。そんな中、なんとこの歯科医をモデルにしたハロウィン衣装が販売されることに! 血まみれの白衣に、首だけのライオンのヌイグルミ……とぶっ飛んだこの衣装を巡って、議論が勃発しているのだ。

・「ライオンを殺した歯科医」に変身!?

現在、あるハロウィン衣装を巡って議論が巻き起こっている。それが……「ライオンを殺した歯科医のハロウィン衣装(Lion Killer Dentist Halloween Costum)」。誰がこの衣装の “元ネタ” かは一目瞭然。そう、あのライオン “セシル” を殺したアメリカ人歯科医ウォルター・パルマー氏である。

・野生動物のために寄付も出来る

血まみれの白衣に、頭だけのライオンのヌイグルミ、血まみれの手袋……と、なかなかパンチの効いたジョークだ。販売元である Costumeish.com は、販売に踏み切った経緯を「リクエストが殺到したから」と語っている。また販売当初、「価格の15%は、アフリカ野生動物基金に寄付される」とも発表されていた。

・「悪趣味!」「恥を知れ」と非難の声が多数

さて、この衣装が発表されるや否や、多くのメディアに取り上げられ、ネット上でも様々な意見が飛び交った。どうやら批判が多いようだが、その一部を見てみよう。

「信じられない!」
「悪趣味!」
「恥を知れ」
「これがOKなら、人間の頭をぶら下げた、テロリストの格好だって OK だよね」
「別にいいんじゃない」
「最高だ!」
「私なら、ライオンの衣装を着て、歯科医の頭をぶら下げるけどな」
「とっても悪趣味だけど、ビジネスに関してはイイ嗅覚してるね」
「10月が楽しみだ」
「このコスチュームを買って、価格の15%分寄付するよりも、何も買わずに全額寄付した方がいいのでは?」

・販売元「なぜ大騒ぎに発展しているのか? ただの衣装だ」

そんな騒ぎに対して、Costumeish.com は Facebook にて以下のようにコメントしている。

「なぜこのような大騒ぎに発展しているのか、理解出来ません。(略)動物を傷つける行為は私たちも反対です。けれども、これはただの衣装です。セシルの悲劇を伝え続けることができるなら、本望ですらあります。また私たちは、みなさんが日々食べる牛や鶏の衣装だって取り扱っていますよ」

・価格、そして寄付額の変更

そして話題となったことで店側は、発売当初は 59.99ドル(約7300円)だった衣装価格を、99.99ドル(約1万2000円)にまで値上げ。その後、止まない批判に対応するために、「15%寄付」を「全額寄付」と改めたのだった。

8月28日の時点で、すでに100着が売れているこの衣装。ハロウィンまでまだ日にちが残されているが、人々の気持ちはどのように変化していくのだろう?

参照元:Costumeish.comFacebookCOSMOPOLITANMashableMail Online(英語)
執筆:小千谷サチ

▼以下の写真は、まだ価格が安かったころのもの