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夏の暑さを忘れさせてくれるホラー映画の数々。しかし実際に、自分がホラー映画ばりの恐怖体験をするとなると話は別だ。確かに暑さはどこかに吹き飛ぶものの、パニックになること必至。できれば、そんな体験したくな〜い!

けれどもこの度、ホラー映画上映中の映画館に、男たちが忍び込み、「チェーンソーを持ってるぞ!」と叫んだのだから、さあ大変。もちろん観客たちはパニックに! しかし、これはイタズラ。実は男たちが持っていたのは……全く無害なあるモノだったのだ!!

・土曜の夜の映画館で「チェーンソーを持っているぞ!」

2015年8月8日、土曜日の夜。米ロサンゼルスはニューポート・ビーチの映画館で、ホラー映画『The Gift』が上演され、多くの観客で賑わっていた。しかし作品が始まって40分後に事件は起こった。突如、男たちが非常口から映画館に乱入したのである。

暗闇の中、何が起こったか分からない観客たちに向かって、男が突然叫んだ。「俺が持っているのは、チェーンソーだぞ!」。そして片手に握った機械のモーター音を鳴らしたのだ。

・客席はパニックに

乱入直後、客席はシーンとしたままだった。しかし、男が再び叫ぶと観客たちはパニック状態に。人々は悲鳴をあげながら出口に殺到。「男が銃を持っているのを見た」という声まで聞かれたという。この騒動で3人の観客が軽症を負い、うち1人が病院に搬送されることになった。

通報を受け、現場に急行した警察はすぐさま映画館を取り囲んだものの、時すでに遅し。犯人たちはドサクサにまぎれて非常口から脱出し、行方をくらませてしまったのだった。

・男たちが持っていたのは、チェーンソーではなかった!

しかしその後、調査が進むと「犯人はチェーンソーなんて持っていなかった」という事実が判明した。あのモーター音の正体は……リーフブロワーだったのだ。強力な風が出る機械で、枯れ葉などを吹き飛ばして掃除するための道具だ。刃物などはついておらず、武器にはなり得ない。

それでも大きなモーター音を発する機械なので、暗闇ではリーフブロワーをチェーンソーと間違えてもおかしくない。むむむ……これは悪質なイタズラだ!

・ネットの声「撃ち殺されてもおかしくないよ?」

ということで、ネット上でも非難の声があがっている。どんな意見があるのか、少しのぞいてみよう。

「映画館で “火事だ!” って叫ぶ様なものでしょ? そりゃあパニックになるよ」
「もしもアメリカ南部でこのイタズラをしたら、撃ち殺されてるよ。みんなイザという時のために備えているからね」
「平和を乱したんだから、逮捕されるべきだよね」
「次はリーフブロワーを取り締まる法律を作らなきゃ」

現在、犯人は逃走中。警察は、防犯カメラで確認された犯人と思しき15〜30才と見られる男女3、4名の行方を追って、捜査を進めている。

2012年7月に米コロラド州の映画館で起こり、死者12名を出した銃乱射事件は、まだ人々の心を恐怖で支配している。「チェーンソーじゃないよ、リーフブロワーだよ(笑)」と言い訳したところで、人々の怒りが収まる訳がない。

参照元:The Orange Country Register [1][2]my news LA.comabc13Mail Online(英語)
執筆:小千谷サチ

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