「あなたの好きな怪物・モンスターはなんですか?」もしも世界でそんな調査を行ったら、多分ピカチュウとともにブッチギリで1位になるであろう、吸血鬼ことヴァンパイア。なかには様々な想いが高じて、実際にヴァンパイアになってしまった人々も存在する。

今回ご紹介するのも、世界で一番有名な『ヴァンパイア・ウーマン』。尖った歯にピアスだらけの体、ボコボコの頭に全身に入れられたタトゥー……と確かにちょっと変わったお姿の彼女。しかしそこに込められているのは、人間への愛なのだ!

・体の95%がタトゥーで覆われた女性

『ヴァンパイア・ウーマン』として知られる、メキシコ人のマリア・ホセ・クリスターナさん(37)。先の分かれた舌、牙、頭に埋め込まれたチタン製の角、ありとあらゆるピアス、そして体の95%に入れられたタトゥーで有名なタトゥーアーティストだ。

2014年にはパートナーの男性と共に、「最も肉体改造を行ったカップル」としてギネス認定もされた彼女だったが、2015年7月、コロンビア、メデジンで行われたタトゥーエキスポにて更に進化した姿を披露。再び注目が集まった!

・4人の子供を連れて、夫の暴力から逃げ出した

マフィアが暗躍する町で、信仰深い家庭に育ち、17才で結婚し4人の子供をもうけ、その上、元弁護士という異色の経歴を持つクリスターナさん。

10年もの間、元夫からの家庭内暴力に耐えた末に、子供たちを連れて逃げ出した彼女は、生きたいように生きることに決心。そう、今の『ヴァンパイア』の姿をすることにしたのだった。

・虐げられている女性のために声をあげる!

その見た目から、かつて彼女が街を歩けば、人々に奇異な目で見られたり、指で作った十字架を向けられては「悪魔」扱いされたこともあったという。しかしもちろん、彼女は「悪魔」なんかではない。それどころか、「女性の味方」なのだ!

女性の地位がまだまだ低いメキシコ社会。そんな女性たちの力になるべく、クリスターナさんは活動を行っているのである。人目を引く姿で世界を飛び回り、行く先々で、女性の人権問題を投げかけ続けているのだ。

テレビ番組からタトゥー・フェスティバル、ライブなど、世界の表舞台で活躍する一方で、「ウチの娘が反抗期で」とか「夫の暴力から逃れたい」という、地域の女性たちの悩みにも直接耳を傾ける彼女なのであった。

・それぞれのタトゥーに込めれた想い

そんなクリスターナさんの体には、個人的な気持ちも色々と込められている。例えば、顔に彫られたいくつもの星のタトゥー。これは彼女の母の「ツラいときには星を見なさい。私が助けてあげるから」という言葉を表しているのだとか。

また太腿に入れられた4つの目は、彼女の子供たちのものだという。自分を見守って、そして自分が間違った行動をとらないよう監視してもらうために入れたと彼女は説明している。

・クリスターナさん「私を作り上げているものは、見た目ではない」

『ヴァンパイア』として知られていながらも、実はメキシコに多く生息するジャガーに因んだ、『ジャガー・ウーマン』と呼ばれたいと告白する彼女。しかし、どのような名前で呼ばれようが、以下のように話す彼女の勢いは止まらないだろう。

「私の内面に神が住んでいます。“私” を作り上げているのは、私の日々の行動であって、見た目ではありません。私は自分の経験で出来上がっているのです」

「私たちには世界を変えるだけの力が備わっています。自分の周囲の環境を変えるだけでも良いんです」

彼女の突き抜けた姿を見て、救われる人も多いのではないだろうか? 

参照元:FacebookMail OnlineReutersYouTubeMirror(英語)
執筆:小千谷サチ

▼チタンで出来た角

▼多くのメディアでも取り上げられる有名人だ!

▼「邁進(まいしん)」という言葉がピッタリの彼女の姿

▼アメリカのニュース番組で放映されたインタビューの模様