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先日、「ガン患者に寄付するために2年も髪を伸ばし続けた少年」のニュースをお伝えして、我々が人のため社会のために寄付できるのは、お金だけではないと紹介した。

そして髪の毛だけでなく、毎日体内で作られる血液も、寄付することができるもののひとつだ。献血したことがある人は大勢いると思うが、なんと60年間も「毎週欠かさず献血する」黄金の腕を持つ男性が話題になっている。そんな彼のおかげで、今までに200万人以上の赤ちゃんが救われたというのだ!

・血液に特殊な抗体を持つ ‟黄金の腕を持つ男”

‟黄金の腕を持つ男” と聞いたら、すごい腕力を持つスーパーヒーローのような人を想像してしまいそうだ。だが、‟黄金の腕を持つ男”の異名を誇るオーストラリア人のジェイムズ・ハリソンさんは、どこにでもいる普通のおじいちゃん。なぜ黄金の腕なのかというと、血液に特殊な抗体を持つ78歳のジェイムズさんは、18歳の時から60年間、ほぼ毎週献血を続けているからだ。

・Rh抗体の生成を防ぐ抗Dワクチン

1955年から献血を始めたジェイムズさんの血液に、ある日、特殊な抗体があることが判明。そこで1960年代に、彼の血液をもとに医療従事者、 ‟抗D” と呼ばれるワクチンの開発に取り組み始めた。

この抗Dは、妊婦が妊娠中に ‟Rh抗体” の生成を防ぐ役割を果たす。Rh抗体とは、妊婦の血液がRhマイナスで胎児の血液がRhプラスの場合、「Rh式血液型不適合」という症状が起きるのだが、その時に母体が作り出す抗体だ。

プラスとマイナスの妊婦と胎児の血液が混ざり合った時、それを異物と見なした母体がRh抗体を生成し、胎児の血液細胞を攻撃。その結果、流産や胎児の脳障害といった、重大な疾患を引き起こす原因となる。

・救った赤ちゃんの数は200万人以上!!

血が苦手だと語りながらも赤ちゃんを救うために、今までにジェイムズさんが行った献血は1000回以上にもおよぶ。そして救った赤ちゃんの数は、なんと200万人にも上るというのだ!!

なぜ、彼が特殊な抗体を血液に持っているか明らかになっていないが、彼が14歳の時に受けた肺手術で、大量の血を輸血されたからではないかと考えられている。多くの命を救ってきたジェイムズさんは、国民的ヒーローとして多数の賞を授与されたそうだ。

いくら稀な抗体を持っていて、赤ちゃんの命を救える人は限られていると言われても、毎週献血を行うのは簡単ではない。きっと彼は、毎回ヒーローのような使命感を感じて、人助けをしているのではないだろうか。

参照元:YouTubeMail OnlineCNNnpr(英語)
執筆:Nekolas

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