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今年度のアカデミー賞で6部門にノミネートされた映画『アメリカン・スナイパー』は、“伝説の狙撃手” と呼ばれた元米海軍特殊部隊員クリス・カイル氏の人生を描いた作品だ。

スナイパーは確実に標的を射止めるために距離や風向き、風速を読まなければならず、熟練した腕と経験が必要とされる。だが、米国防総省が開発中の誘導銃弾なら、初めてライフルを撃つ人でも簡単にターゲットを仕留めることができるというのだ!! そんな、誰でもゴルゴ13になれてしまう恐ろしげなシロモノについて紹介したい。

・自動的に軌道修正する誘導銃弾

初めてライフルを撃つ人でも、熟練スナイパーのように動くターゲットを仕留められる誘導銃弾を開発したのは、米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)。DARPA は、先端科学技術を軍事に転用する研究を行っている機関だ。

彼らが開発した EXACTO(Extreme Accuracy Tasked Ordnance:超高精度任務兵器)は50口径弾で、銃弾が空中で自動的に軌道修正しながらターゲットを仕留める誘導銃弾なのだ。ということは、狙撃手が風向きや風速を計算する必要はないわけで、初心者でもたやすくターゲットを仕留めることができてしまうのである!

・初めて狙撃する人がライフルで移動体を命中!

DARPA が公開した動画「Fire Tests, February 2015」では、動くターゲットを狙った熟練スナイパーの狙撃と、狙撃経験がない人が EXACTO を使用する映像が比較されている。そして、熟練狙撃兵6人が確実に移動体を仕留めるのと同じように、初めてスナイパーライフルを撃つ人が EXACTO でターゲットを命中させているのだ!!

・標的として狙われたら脱出不可能な銃弾

EXACTO に導入されている光学的誘導システムが、弾道を左右する風や天候による影響を修正しながら、銃弾がターゲットをリアルタイムで追跡する仕組みとなっている。なので、一度標的としてロックオンされてしまおうものなら、決して逃れられないのだ!! 今のところは実験段階だが、DARPA は実用化へ向けてさらなる開発を進めるとしている。

極端な話、狙撃経験がない筆者でも戦地でスナイパーライフルをブッ放し、一発で敵を吹き飛ばせるということだ。テクノロジーの進化で誰でもゴルゴ13みたいになれる時代が到来してしまったとは、なんとも末恐ろしい話である。

参照元:YouTubeDARPA、Mashable[1][2](英語)
執筆:Nekolas

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