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人間は哺乳動物なので卵は産まないはずだが、ある男性の体内から、なんとゆで卵にソックリな10センチ大の塊が摘出され話題となっている。

どう見てもダチョウの卵を茹でたようにしか見えない物体は、医学用語で「腹腔内遊離体」と呼ばれる。一体全体こんな物がどうやって体内にできてしまうのか、お伝えしたいと思う。

・体内に巨大ゆで卵が!?

米ワシントンD.C.の大学病院に、20年も頻尿に悩まされているという62歳の男性が検診に現れた。頻尿以外の症状が現れていなかった男性が断層撮影装置による検診を受けたところ、腹部と骨盤の間辺りに、縦10センチもある腹腔内遊離体ができていることが判明したのだ。この物体が膀胱を圧迫していたため、頻尿の症状が起きていたのである!

・脂肪の塊が石灰化した腹腔内遊離体

さて、腹腔内遊離体とは聞き慣れない言葉だが、これは結腸の周りに存在する脂肪の塊が石灰化したもので、腹膜ねずみとも呼ばれる。男性の体内から摘出された腹腔内遊離体の大きさは、縦10センチで横7.5センチ、重さは220グラムにも達していた。

表面はスベスベして硬いゴムのような感触だというこの物体は、写真を見る限り、色といい形といい煮卵のようである。腹腔内遊離体の数箇所を輪切りにしてみると、中心には石灰化したタンパク質が詰まっていたとのこと。

・通常は5センチ以上になることはない

通常、腹腔内遊離体は3センチほどで5センチ以上になることは珍しく、今回の男性のケースは、今まで医学文献にも見られないほど稀だと報告されている。塊が小さい時は特に自覚症状はないが、大きくなるにつれて腸閉塞症や頻尿、または排尿障害を引き起こす場合もある。腹腔内遊離体を摘出後、男性は頻尿の症状がすっかりなくなり回復したそうだ。

体内にある腹腔内遊離体の写真を見ると、人間が卵を宿しているように見えて不思議な感じである。成人なら誰でも同物体が存在するそうなので、頻尿が激しいという人は、念のために腹腔内遊離体を疑って検査してみても良いかもしれない。

参照元:YouTubeNew England Journal of MedicineMail OnlineNEWS am(英語)
執筆:Nekolas

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