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お金があれば、なんだって手に入る。札束で頬をたたけば、誰でも言うことを聞いてくれる……、そうさ世の中は金、金、金! そんな「お金至上主義」の人々も世の中にはある程度存在することだろう。

しかし今回行われた「お金では買えないコーヒーキャンペーン」では、そのような “マネーな人々” はコーヒーにありつけないかもしれない。お金がダメなら、何ならいいの? それは、ポ・エ・ム。コーヒーを飲むために、詩を一つ披露するのだ! 

・高級コーヒー「ユリウス・マインル」

オーストリア、ウィーンで誕生した高級コーヒー「ユリウス・マインル」。背の高いトルコ帽を被った少年のシルエットがロゴマークとなっているその製品は、日本でも高級スーパーなどで販売されている。きっと目にしたことがある人もいるだろう。

世界で最初にコーヒーの焙煎を始めたことでも有名で、その高い品質に世界中にファンを持つユリウス・マインルは、150年もの歴史ある老舗コーヒーメーカーなのである。

・コーヒーが飲みたければ、詩を披露して下さい

そんなユリウス・マインルが、この度 “詩的” なキャンペーンを行った。それは、「コーヒーを飲むために、詩を1つ披露して下さい」というもの。お金ではないのだ。

「国際ポエムデー」である3月21日にあわせて開催されたこのキャンペーンは、ヨーロッパを中心に、アジア、中東などの23カ国1100のカフェ、喫茶店、バー、レストランなどが参加したのだとか。

・紙に書かれた詩でOK

確かに素敵な取り組みだが、店員さんの前で「僕の心はシャボン玉……」なんて自作の詩を浪々と披露するのはチョット恥ずかしい……。「他のお客さんにも聞こえるだろうし、うーん、なら他のカフェに……」、なんてなりそうだが、その点はご心配なく。

なぜなら、詩を手書きした紙を店員さんに渡せばOKだからだ。うん、これならハードルはグッと低くなる。まあ、もし「俺の詩を聞いてくれ!」と声高らかに朗読してもいいかもしれないが。

・1日で6300の詩が集まった

ポエムを大切にするユリウス・マインルは、この「1ポエム = 1コーヒー」キャンペーンを定期的に行っているので、特に毎年3月の「ポエムデー」を待たなくてもいいようだ。ちなみに2013年11月に行われたキャンペーンでは、1日で6300もの詩が集まったのだとか。「詩で、世界をもっと良くしていける」というのが彼らの心情なのである。

残念ながら、日本のカフェは不参加だった今回のキャンペーン。日本には俳句や短歌など、心強い味方もいるので、気軽に参加できそうだ。来年はどこかのカフェや喫茶店が、参加してくれると嬉しい。

参照元:MashableJulius MeinlYouTube(英語)
執筆:小千谷サチ

▼2013年11月に公開されたポエムキャンペーンの模様

▼2015年3月21日国際ポエムデーにあわせて行われた