Breaking Bad Andrea

うだつの上がらない高校教師ウォルター・ホワイトが末期癌(がん)を宣告されたことを機に、高純度スーパードラッグの精製に手を染めて裏世界でのし上がる『ブレイキング・バッド』。内容がハードかつダークなだけに、本作で語られるウォルターの相棒ジェシーの恋愛は、切なくも胸に迫る純真さがあった。

そこで、ジェシーの最初の恋人でゲロ死してしまったジェーンに続き、今回は彼の2番目の恋人で元ジャンキーのシングルマザー、アンドレア・カンティージョを演じたエミリー・リオスの素顔に迫ってみたい。

・ロサンゼルスの治安が悪い地域の出身

元ドラッグ・ディーラーでジャンキー、学もないジェシーは、人生をチャラチャラと生きてきた負け組だ。だが、本気で惚れた女にはトコトン尽くしてしまう彼は意外に純粋で、そんなところにキュンキュンしてしまった女性ファンは多いかもしれない。

ジェーンをドラッグオーバードースで失い悲しみにうちひがれるジェシーが、ドラッグ依存症の自助グループで知り合ったのがシングルマザーのアンドレアだ。

そんな彼女を演じたエミリーは、米ロサンゼルス東部に位置するエルモンテという物騒な地域で、メキシコ系移民として生まれ育った。おそらく、ギャングのトゥコに撲殺されるノー・ドーズ役を演じた、セサール・ガルシアと同じ地域出身だと思われる。

・ドラッグ依存症のシングルマザーを演じるのは辛かった

とにかく、何かしら事件が起きてパトカーのサイレンが鳴り止まない地区で育ったため、今でも静かな場所では眠れないというエミリー。ガラが悪い環境で、ドラッグ依存症のシングルマザーをあまりにも多く見てきたため、アンドレア役を演じるのは辛かったそうだ。

・幼い頃はギャングと友達だった

エミリーが幼い頃、隣に住んでいたのはギャングのリーダーだったのだが、そんなこととは知らずにバスケットボールの相手をしてもらったり、よく遊んでいたのだとか。街角に立つ売春婦の名前も普通に知っていた彼女は、成長するにつれ彼らの仕事を知るようになり、驚いたと語ってる。

彼女もまた、前出のセサールやダニー・トレホ(トルトゥーガ役)らと同じくゲットー育ちで、劣悪な環境を生き抜いてきたサバイバーなのだ。

・地元のショッピングモールでスカウトされてショウビズ界へ

そういった決して理想的とは言えない環境を抜け出せたのは、エミリーが地元のショッピングモールでスカウトされたことがきっかけだった。それを機会にモデルとして活動するようになった後、200人の中から選ばれて短編映画『Quinceañera』に大抜擢。

その後は、青春ドラマ『Friday Night Lights』や医療ドラマ『プライベート・プラクティス』などを経て、『ブレイキング・バッド』への出演を果たしている。

・同性愛者であることをカミングアウト!!

本シリーズ終了後は、刑事ドラマ『ブリッジ ~国境に潜む闇』で同性愛者のレポーター役でレギュラー出演していたエミリー。2014年のインタビュー中に同役について語っていた彼女が、突如として同性愛をカミングアウト! 「メキシコ人で同性愛者であることを誇りに思っている」と打ち明けている。

ひと昔前とは異なり、同性愛を告白するハリウッド俳優は増えてきている。だが、そのせいでキャスティングされる役が限られることもあるようで、しかもヒスパニック系のエミリーは、さらに女優としてのキャリアに支障が出る可能性もあったのだ。にもかかわらず、堂々と自分が何者であるか宣言した彼女の勇気を称えたいと思う。

参照元:Breaking Bad WikiAMCFOX NEWS Latino(英語)
執筆:Nekolas
イラスト: マミヤ狂四郎

▼トッドによってアンドレアが射殺されてしまうシーン

▼『ブレイキング・バッド』シーズン1の予告編はこちら

▼ぬりえもあるぞ
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