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あなたの好きな絵画はなんだろう? 世界は広く、人類の歴史も長い。古今東西を見渡せば、「これぞ!」というお気に入りの絵画があるはずだ。そして今回紹介するのも、そんな絵画関係である。

新しい作品? 答えはイエスとも、ノーとも言える。これは、世界的名画の登場人物が、一人残らずおウチに帰ってしまったら……」なる想像アート作品。あの有名な『最後の晩餐』、『受胎告知』なんかに登場するみなさんが、誰も、文字通り、だーれもいないのだ。

あなたは想像したことがあるだろうか? あの有名な絵画から、人々が一斉に引き上げてしまった光景を……。あまり想像がつかない? なら、ハンガリーのアーティストであるベンス・ハユードさんの、アートシリーズ『そして誰もいなくなった』を見てみよう!ハユードさんは、そうそうたる名画から人々を消し去っているのだ。

例えば、レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』。キリスト教の聖書に登場する、イエス・キリストが12人の弟子たちと “最後の晩餐” をとっている場面だ。イエス・キリストも12人の弟子も、この絵画には欠かせない超重要人物なのに……。なのにハユードさんの作品の中に、彼らはいない! 影も形もない!! そこにあるのは、広々とした部屋と食事の用意だけ……。

こちらも有名な『受胎告知』。マリアの元に天使ガブリエルが舞い降りて、イエスの懐妊を告げるキリスト教にとって大切な場面だ。それでも、そこに彼らはいない。2人は消えてしまい、後に残るのは空白ばかり。

それにしてもキレイさっぱり、人間や天使を消してしまうハユードさん。あんた、一流の消し屋だよ! ということで、一目見ると「ほほぅ」となるはずだ!! また、人間・天使がいなくったって、どの絵画も美しく、「最初から、こうでした」と言われても納得してしまいそうだ。先人たちの画力がいかに高かったかが、とってもよく分かる。

参照元:BehanceFacebookMail Online (英語)
執筆:小千谷サチ

▼あの『最後の晩餐』も……

▼誰もいない!

▼あの『ホラティウス兄弟の誓い』だって……

▼誰もいない!

▼あの『聖ウルスラの船出』だって……

▼人っ子一人いない!!

▼あのサンドロ・ボッティチェッリの『受胎告知』なのに……

▼誰もいない! もう “誰もいない” だらけだ!!

▼『ドゥカーレ宮殿結婚の間』の天井に描かれた天使たちも……

▼飛び去っちゃった!

▼フラ・アンジェリコの『受胎告知』でも

▼いなくなる!

▼ヘンリー・レイバーンの『ダディングストン湖でスケートをするロバート・ウォーカー師』も……

▼滑り去る